ハイパーコム(TM) - インターネット / ハイテクニュースレター     Vol.411(2004/04/22) 発信:株式会社PALTEK このニュースレターは(株)PALTEKが米国の最新情報を無料で提供している ものです。ご意見、お問い合わせは(E-mail:hypercom@paltek.co.jp)まで、無 料配信のお申込み、アドレス変更、配信中止はALTEK WEBサイト内から受付 ております。ホームページにてバックナンバーを掲載しておりますので、ぜひ ご利用下さい。URL http://www.paltek.co.jp/hyp/index.htm ■□■CONTENTS■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ <業績> ◆◇◆ AppleはiPodで稼ぐ ◆◇◆ Apple の売上高は昨年の14億8000万ドルから29%上がって19億1000万ドル、 純利益は昨年の1400万ドルから3倍以上の4600万ドルとなった。この業績に最 も貢献したのは、音楽ダウンロード「iTune」を聴くデバイスとして開発された 「iPod」である。Appleは、この第2四半期に、Macを74万9000台、iPodを 80万7000台出荷したと語った。 <インターネット> ◆◇◆ AppleはiPodを独占する構え ◆◇◆ RealNetworksは、同社のサービスをiPodポータブルプレーヤーでも受けられる ようにiPod仕様を同社に開放してほしいと申し入れていたようだが、Appleはそ れを断ったという。Appleは、もともとiPodの仕様開示には反対の意向を持って いる。その理由は、iPodおよびiTuneが他に先駆けてサービスを開始し、いずれ もナンバーワンのマーケットシェアを持っていること。RealNetworks側は、ユ ーザがどのデバイスでも音楽が聞けることが第一という主張で、やがてMicrosoft のWindows Media Audioもサポートする意向とも言われている。 <インターネット> ◆◇◆ 大手ISPがPhishing防御策を発表 ◆◇◆ 大手ISPであるEarthLinkは、「Phishing(フィッシング)」を防御する無料の ウェブツールバーを提供すると発表した。EarthLinkの開発したツールバーは 「ScamBlocker」と呼ばれ、間違ってPhishingサイトに行ってしまった場合、 自動的にEarthLinkのサイトに誘導される他に、Phisherによる詐欺情報や対抗 策についての情報が提供されるという機能を持つ。 <業績> ◆◇◆ テレコミュニケーション業界にも春 ◆◇◆ 景気回復に最も取り残されていたテレコミュニケーション関連の企業の業績が上 向いている。回復の要因は、ワイヤレス(携帯)とネットワークの高速化である。 Lucent Technologiesはこれで3期連続の黒字となった。ルータ開発会社である Juniper Networksは昨年同期比の37%アップとなる予定。Cisco Systemsも昨 年より20%高くなるようだ。携帯用の半導体サプライヤーもワイヤレスネットワ ークと携帯市場の拡大に支えられ成長している。Qualcommの特徴はCDMAス タンダードへの特化。米国でのCDMAの広がりに出荷が追いつかないほどで、売 上高は昨年より17%高い。 <業績> ◆◇◆ ケーブル各社はブロードバンド化で伸びる ◆◇◆ ワイヤレス市場の拡大がテレコミュニケーション各社の業績を上げると思えば、 こちらはケーブルオペレーター各社がブロードバンド化で伸張している。Charter Communicationsが第1四半期に獲得したデジタルビデオの新しい加入者は6万 から6万5000人、これは昨年同期の約2倍である。Comcastは、売上高は昨年 より落ちるが黒字化する見込みだ。Cox Communicationsも黒字化したようだ。 <業績> ◆◇◆ AMD黒転 ◆◇◆ AMDの売上高は、昨年の7億1500万ドルから73%も上がって、12億4,000万 ドルとなった。純利益は、昨年の1億4600万ドルの損失から、一転して4500万 ドルとなった。 <インターネット> ◆◇◆ Amazonがサーチビジネスに参入 ◆◇◆ Amazon.comがサーチビジネスに参入、その特徴は書籍の電子コピーが閲覧でき ることだろう。 <業績> ◆◇◆ TIも好調 ◆◇◆ TIの第1四半期の純利益が昨年の1億1200万ドルから3倍以上の3億6700万 ドルとなった。売上高は、昨年の21億9000万ドルから34%アップし、29億4,000 万ドル。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <業績> ◆◇◆ AppleはiPodで稼ぐ ◆◇◆ Apple Computer Inc. (http://www.apple.com ) が好業績で第2四半期を終えた。 売上高は昨年の14億8000万ドルから29%上がって19億1000万ドル(約2000 億円)、純利益は昨年の1400万ドルから3倍以上の4600万ドル(約50億円)と なった。この純利益には、700万ドルのリストラクチャリング費用が含まれてい るので、それを含まない利益は5300万ドル(約57億円)にも達したということ になる。 この業績に最も貢献したのは、音楽ダウンロード「iTune」を聴くデバイスとして 開発された「iPod」である。Appleは、この第2四半期に、Macを74万9000台、 iPodを80万7000台出荷したと語った。 Ipodに関しては、発売が始まったばかりの昨年同期に比べ9倍の台数を出荷して いて、まさに、初期参入のメリットを享受している。一方で、競争はますます激 しくなってきているため、余談を許さない状況でもある。 <インターネット> ◆◇◆ AppleはiPodを独占する構え ◆◇◆ Apple Computer Inc. (http://www.apple.com ) の業績発表と相前後してデジタ ルミュージックダウンロード業界の戦略に関するニュースが飛び込んできた。競 争状態が激しく凌ぎを削る各社であるが、今年2月に有料音楽サービスである 「Rhapsody」をラウンチし、AppleのiTunesを脅かす存在になりそうな RealNetworks Inc. (http://www.realnetworks.com ) がAppleに提携を申し込ん だところ、それを拒絶されたというニュースだ。 RealNetworksは、Seattleに本社を置く会社で、最高経営責任者のRob Glaser 氏が、同社のサービスをiPodポータブルプレーヤーでも受けられるようにiPod 仕様を同社に開放してほしいと申し入れていたようだが、Appleはそれを断った ということだ。 これは、RealNetworksが一方的に発表したニュースで、Appleからのコメント は確認されていない。しかし、Appleの会長である Steve Jobs氏は、もともとiPod の仕様開示には反対の意向を持っている。その理由は、iPodおよびiTuneが他に 先駆けてサービスを開始し、いずれもナンバーワンのマーケットシェアを持って いること、さらに、他の追随は難しいとのJobs氏の判断である。 AppleのiTunesとRealNetworksのRhapsodyは、Microsoft Corp. (http://www.microsoft.com ) のWindows Media Audioのフォーマットと異なる Advanced Audio Codingというフォーマットをサポートしているのが特徴、この 2社以外は、ほとんどWindows Media Audioを使っている。とはいえ、Apple のiPodは特許で守られた仕様であり、RealNetworksのサービスがこのプレーヤ ーで聞けることはない。 RealNetworks側は、ユーザがどのデバイスでも音楽が聞けることが第一という 主張で、やがてMicrosoftのWindows Media Audioもサポートする意向とも言わ れている。 <インターネット> ◆◇◆ 大手ISPがPhishing防御策を発表 ◆◇◆ 大手ISPであるEarthLink Inc. (http://www.earthlink.net ) は、「Phishing(フ ィッシング)」を防御する無料のウェブツールバーを提供すると発表した。 Phishingは、釣りの「Fishing」と発音は同じ。実在する企業のウェブサイトに 似たサイトを作り、そこへユーザを誘導して、クレジットカード番号などファイ ナンス情報を入力させて、それらの個人情報を盗み出す手口の詐欺だ。サイトへ の誘導は、Eメールで行われる場合が多い。例えば、実在企業のアドレスを持っ た送信者からのメールを発信し、その本文にはウェブサイトへのリンクがあり、 アカウントが失効するなどと脅してリンク先のサイトにてユーザ情報を再入力さ せるというものだ。 この他の手口としては、ウェブサイトに誘導せずにHTMLメールに入力フォーム があり、そのまま個人情報を記載させるものもある。 EarthLinkの開発したツールバーは「ScamBlocker(詐欺ブロッカー)」と呼ば れ、同社のサイト以外にも、Download.comやZDNetなどからダウンロードでき る。このツールバーを利用すると、間違ってPhishingサイトに行ってしまった場 合、自動的にEarthLinkのサイトに誘導される他に、Phisherによる詐欺情報や 対抗策についての情報が提供されるという機能を持つ。また、このツールバーは Googleの検索エンジンをのせ、さらにポップアップ広告をブロックする機能もつ いているということだ。 米国大手のISPがこのような対策をとる背景には、インターネットというツール を悪用する新しい犯罪が横行しているためで、Phishingを防ぐために設立された 業界団体である「Anti-Phishing Working Group」は、今年1月にあったPhishing の数が76であったものが、2月には282までに増加したことに警戒感を強めてい る。 また、EarthLinkがこのツールバーを採用したのは、EarthLinkの名前を悪用し たPhishing詐欺が昨年度だけで75件発生し、コールセンターへの問い合わせは 4万件に及んだという背景があるということだ。 <業績> ◆◇◆ テレコミュニケーション業界にも春 ◆◇◆ 景気回復に最も取り残されていたテレコミュニケーション関連の企業の業績が上 向いている。回復の要因は、ワイヤレス(携帯)とネットワークの高速化である。 主に3月末に終わった四半期の各社の業績を見る。 まず、ネットワーク機器の開発会社であるが、固定電話中心のBaby Bellと呼ば れている地方電話会社がワイヤレスへの投資を拡大していることと、大手ワイヤ レスキャリアがそのネットワークを高速化していることの恩恵を被っている。長 い間苦しんできたLucent Technologies Inc. (http://www.lucent.com ) はこれで 3期連続の黒字となった。売上高は21億ドル(約2260億円)である。Lucent は、最近Verison Wirelessの10億ドルにおよぶ携帯ネットワークの高速化シス テムを受注したと発表した。 テレコムキャリアがシステムをIPに急激にシフトしているのも特徴だ。ルータ開 発会社であるJuniper Networks Inc. (http://www.juniper.com ) の売上高は予測 の2億1600万ドル(約240億円)を上回り、昨年同期比の37%アップとなる予 定だ。 ライバルで最大手のCisco Systems, Inc. (http://www.cisco.com ) も売上高を55 億ドル(約5900億円)として、昨年より20%高くなるようだ。 ネットワーク機器ではないが、携帯用の半導体サプライヤーもワイヤレスネット ワークと携帯市場の拡大に支えられ成長している。最も顕著なところは、San Diegoに本社を置くQualcomm Inc. (http://www.qualcomm.com )で同社は携帯 用チップの大手供給元だが、その特徴は、CDMAスタンダードへの特化である。 米国でのCDMAの広がりに出荷が追いつかないほどで、売上高は昨年より17% 高い11億9000万ドル(約1285億円)となる。 <業績> ◆◇◆ ケーブル各社はブロードバンド化で伸びる ◆◇◆ ワイヤレス市場の拡大がテレコミュニケーション各社の業績を上げると思えば、 こちらはケーブルオペレーター各社がブロードバンド化で伸張している。 St. Louisに本社を置くCharter Communicationsが第1四半期に獲得したデジ タルビデオの新しい加入者は6万から6万5000人、これは昨年同期の約2倍で ある。ブロードバンド加入者は、12万から12万5000人。昨年と同様の数字に 落ち着いた。売上高で3%の上昇となる見込みだ。 Philadelphiaに本社を置く米国最大手のケーブルオペレーターであるComcast Corp. (http://www.comcast.com ) は、売上高は昨年より落ちるが黒字化する見込 みだ。 Atlantaに本社を置く全米4位の Cox Communications Inc.は、デジタルTVや 高速インターネットや電話サービスのクロスセルを早くから推進していた。この 戦略が功を奏して、売上高は昨年の137万ドルから153万ドルに上がり、これも 黒字化したようだ。 <業績> ◆◇◆ AMDは黒転 ◆◇◆ 全米第2位の半導体メーカであるAdvanced Micro Devices Inc. (AMD: http://www.amd.com ) が業績発表をした。売上高は、昨年の7億1500万ドルか ら73%も上がって、12億4,000万ドル(約1400億円)となった。純利益は、昨 年の1億4600万ドルの損失から、一転して4500万ドル(約48億6000万円) となった。 好調の原因は、メモリー需要の回復で、マイクロプロセッサーも堅調だ。メモリ ーは、デジタルカメラや携帯電話用の用途の需要が上がっていて、昨年の2倍以 上だという。 <インターネット> ◆◇◆ Amazonがサーチビジネスに参入 ◆◇◆ Amazon.com Inc. (http://www.amazon.com ) がサーチビジネスに参入した。今更 ながらと思えるAmazonにとっての新規事業であるが、これは、Seattleにある AmazonがSilicon Valleyに昨年10月に設立した子会社のA9が始めたものだ。 現在、www.A9.com でβ版が公開されている。 A9は、通常のサイト検索にはGoogleのエンジンを使用している。このA9の Amazonならではという特徴をあげるとすると、書籍の電子コピーが閲覧できる ことだろう。実は、この電子コピーの閲覧サービスは、すでに昨年Amazonサイ トで書籍の購買をすすめるために始められている。 A9の他の特徴は、ユーザが過去のサーチを閲覧できること。さらに、Googleな どのサーチ企業が始めているサーチバー機能もついている。 <業績> ◆◇◆ TIも好調 ◆◇◆ こちらは携帯電話向けの半導体で世界一のシェアを誇るTexas Instruments Inc. (http://www.ti.com )だが、第1四半期の純利益が昨年の1億1200万ドルから3 倍以上の3億6700万ドル(約396億円)となった。売上高は、昨年の21億9000 万ドルから34%アップし、29億4,000万ドル(約3170億円)となった。 携帯電話・デジタルカメラなどの小型機やTVに使われる半導体を製造している 同社では、特に携帯向けの半導体需要が伸びていることが業績を押し上げる結果 となった。 TIの説明によれば、昨年から携帯用半導体は、ずっとオーダーが出荷を上回るペ ースで伸びているという。このため、同社は、第2四半期の純利益を以前の予測 の3倍に上方修正した。さらに、今年のR&D費用を1億上乗せした、21億ドル にすると発表した。 「掲載記事の無断転載を禁じます。」 (Copyright(C), Paltek Corporation, 2004 All rights reserved. ) ______________________________________________________________________ このニュースレターは(株)PALTEKが米国の最新情報を無料で提供している ものです。ご意見、お問い合わせは(E-mail:hypercom@paltek.co.jp)まで、無 料配信のお申込み、アドレス変更、配信中止はALTEK WEBサイト内から受付 ております。ホームページにてバックナンバーを掲載しておりますので、ぜひ ご利用下さい。URL http://www.paltek.co.jp/hyp/index.htm ご講読ありがとうございました。