映像伝送ソリューション
MakitoX4エンコーダがSMPTE ST 2110プロダクションオーバーIPワークフロー内で使用可能に。
この度、Haivision / Makito X4エンコーダが SMPTE ST 2110 に対応いたしました。
IP映像伝送においての最新規格である『SMPTE ST 2110』にMakito X4エンコーダが対応しました。この規格は今後の放送業界においてSDI伝送のIP化を牽引する規格の一つです。
SFPポートを介してMSA準拠の10Gイーサネットアダプタをインストールすることにより、Makito X4エンコーダを SMPTE ST 2110プロダクションオーバーIPワークフロー内で使用できるようになります。
SMPTE ST 2110 は映像データ、音声データおよび補助データを含むストリームを分割し、それぞれが別々にルーティングされ、エンドポイントで再び集約することを可能とする特長を持っており、これらストリームはMakito X4によって取り込まれ、H.264またはHEVCでエンコードされ、SRTを介してストリーミングされます。
これまでの主流であった SMPTE ST 2022 規格と異なり時間情報も含めることで映像同期が容易に実現できる、という点も大きな特長の一つです。
SDIを必要としない SMPTE ST 2110 は、ライブ放送制作のためにローカルエリアネットワーク上で非圧縮ビデオを伝送するためのマルチキャストIPストリーミング技術です。
Makito X4エンコーダは、中継車などのSMPTE ST 2110 の制作環境から、制作現場やクラウドベースのライブ制作に対し、複数カメラの映像をインターネット経由で送る際に、SRTプロトコルによる低レイテンシと低ビットレートでの高品質伝送を実現する最適なソリューションとなります。
SMPTE ST 2110 への対応は最新ソフトウェアVer1.4へのアップデートで実現が出来ます。
このアップデートはHaivisionの主力製品であるHEVCおよびH.264ビデオエンコーダであるMakito X4と、 Makito X4 Rugged に SMPTE ST 2110 に加え、以下のような重要な新機能と拡張機能をもたらします。
(Makito X4デコーダの SEPTE ST 2110 対応は今秋頃を予定しています!)
SFP +ポートに10GbpsイーサネットNICがインストールされたMakito X4エンコーダは、SMPTE ST 2110 準拠のビデオ、オーディオ、および補助メタデータストリームを取り込み、H.264 / AVCまたはH.265 / HEVCコーデックを使用してエンコードできます。サポートされている出力ストリーム形式には、TS over UDP、TS over RTP、TS over SRT、およびRTSPが含まれます。(SMPTE ST 2110 への対応は別途ライセンス契約も必要となります)
Makito X4 Ruggedは、ビデオとともに、アナログオーディオ、モノラル、またはステレオをエンコードできるようになりました。航空機におけるISRプラットフォームからのコックピットオーディオのエンコードに最適です。
アクティブ/バックアップモードが、アクティブ/アクティブモードとともにWebユーザインターフェイスから完全にサポートされるようになりました。これにより、Makito X4は、2つのアクティブなネットワークリンクを介してヒットレスフェイルオーバーでライブコンテンツをストリーミングしたり、バックアップとして2番目のIPネットワークに自動的に切り替えたりすることができます。
停電やシステム障害が発生した場合に、プリセットと構成を即座に回復します。ユーザは手動で保存を押す必要がなくなりました。
各オーディオエンコードストリームは、特にISRアプリケーションの場合は非常に制約のあるデータリンクの場合は14Kbpsまで、プレミアムブロードキャストコンテンツの場合は576Kbpsまで設定できるようになりました。
例えば複数個所からの中継を、5G を通じ画質劣化や遅延が少ない非圧縮映像の伝送などが実現可能となります。