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SRT&SSTの違いを確認してみよう


動画配信においてどのプロトコルを用いて配信を行うかは、目的や用途によって異なります。ここでは、Haivision社が強みを置く SRT(Secure Streams Transport)SST(Safe Streams Transport)の違いに関して、ご説明させていただきます。

簡単に違いをいうならば...

SRTもSSTも不安定なネットワーク環境下で、高画質で遅延なく送れるように設計されたプロトコル。
簡単に違いを言うならば、SRTは優先のIPネットワークSSTは無線のネットワークのために設計されたプロトコルです。

SRTとは?

  • UDPベースのプロトコルのためリアルタイム性があり、UDPの弱点でもあったパケットロスをARQを使用してリカバリーするため、帯域を担保していない一般インターネット回線でも高品質な画像を保つことができる
  • AES-128/256を採用した暗号化により安全に配信が可能
  • 専用回線や衛星回線の代替となり、リモートプロダクションで活躍すること間違いなし!
  • 4KビデオやHEVCをサポートしており、RTMPからの置き換え候補NO.1
  • クラウドを使用したライブプロダクション等、AV over IPだからこそ可能となる新しいプロダクション方法を提供

SSTとは?

  • 3Gが登場した13年前に旧Aviwest社によって開発されたプロトコル
  • 3G/4G/5G、LAN、Wi-Fi、衛星回線、一般インターネット網を介してIP回線をボンディングすることができるユニークな技術(回線同士を束ねて、帯域を大きくする)
  • 複数のネットワーク接続をリアルタイムで集約し、帯域幅の変動に合わせてビットレートを自動で調整
    コンテンツの暗号化やパケロスの再送要求もあり、安心!
  • オーディオやメタデータの送信、ビデオ送信機やPTZカメラ等のリモートコントロールもDataBridgeテクノロジを介して容易にできます

SRT/SSTでよくある質問

Q. SRTはSSTの代替になる?
A. なりません! 設計概念や使用目的が異なるからです。
SSTは、トランスミッター(Pro3シリーズ)・StreamHub等の製品を使用する際にネットワークやモバイル回線をボンディングするために設計されたプロトコルです。
一方、SRTはインターネット回線を利用して、低遅延で安心安全に送ることを目的に設計されたプロトコルです。
また、SRTはオープンソースなため、SRT対応とされている機器に関しては、Haivision社同士の製品でなくても相互に接続が可能です。
Q. SST技術がSRTに実装されることはあるか?
A. SRTにSST技術を含めることは将来的に検討していません。
SSTは、PROシリーズ(トランスミッター)のために設計された独自の技術です。PROシリーズは、SRTプロトコルを使用することもでき、お客様事にシチュエーションにあったプロトコルをご選択いただけます。
Q. SSTとSRTが一緒に使用されるケースはあるの?
A. もちろんあります!
例えば、SSTレシーバーであるStream Hubは、下流ストリームをSRTに変換することで、放送系機器やクラウドベースのライブプロダクションプラットフォームに適用することができます。両方のプロトコルが使えるということは、さまざまな用途やビデオソースに対応することが可能ということです。

Q. 5GによるSSTプロトコル配信はどうメリットがある?
A. SSTプロトコルは5G(もちろん3Gや4Gでも)、現場からスタジオまでをつなぐ、双方向の低遅延ビデオ配信が可能です。
5Gにおいては、ネットワークボンディングをして帯域集束を図る必要性があまりないかもしれませんが、SSTは最も安定しているネットワークを自動で検出しスイッチします。また、5GネットワークのSSTボンディングは、4K UHDに対応しており、高画質での配信を可能とします。加えて、5Gネットワークを通じて、PTZカメラやその他の機器を遠隔コントロールすることも可能です。


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