アプリケーション

技術資料

  • Makitoシリーズを見る

株式会社PALTEK > ソリューション事業 > 映像伝送ソリューション > 導入事例 > リトルリーグのリアルタイムYouTube配信:東京フイルム・メート様

導入事例

東京フイルム・メート様:リトルリーグのリアルタイムYouTube配信
~モバイルトランスミッターProを使用した中継~

東京フイルム・メート様

東京フイルム・メート様は、スポーツを中心に撮影・編集MA・制作を手掛けていらっしゃる会社です。今回は、少年野球のリアルタイムYouTube配信中継において、弊社提供のモバイルトランスミッタであるHaivision Proシリーズをテストしていただきました。4台のカメラ映像を同期をとり、配信を行いました。使用感や今後の課題を伺いました。

導入のポイントは?

  •  モバイルトランスミッタProシリーズ
  •  4台同時伝送⇒Youtube配信

企業情報

会社名

株式会社東京フイルム・メート

設立

1972年

所在地

107-0052 東京都港区赤坂7-1-16 オーク赤坂ビル7階

事業内容

スポーツコンテンツの撮影・編集MA・制作

Proシリーズ導入の経緯


東京フイルム・メートの小西様に
Proシリーズ 導入の経緯や実際に使用してみた感想をお伺いしました。


PALTEK

Person 1

今回、弊社提供のモバイルトランスミッタProシリーズを使用するきっかけを教えてください。

小西様

2022年のInterBEEを回っていた際に見つけました。スタジアムからモバイルトランスミッタで映像を打ち上げ、スイッチングしたいというのが、話の入りです。

Person 2

PALTEK

Person 1

モバイルトランスミッタPro3を使用することで、どのようなメリットがあると感じられましたか?

小西様


3つのメリットがあるかなと思いました。

 


①ケーブルの取り回し

これまでの野球中継では、現地で光ケーブルを使いバックネット裏に集め、配線作業を行っていました。試合開始の2時間半前には、現地に入り配線の準備を進めていました。Pro3では、光ケーブルの配線が不要なため、準備や撤収が半分の時間ででき、配線にかける時間と労力を大幅に削減することができます。
特に、雨天の場合はケーブルもどろどろになるため、回収には苦労していました。また、ケーブルにひっかかる等の人災も防ぐことができます。

②インターネット回線
会場に十分なインターネット回線がない場合は、東京フィルム・メートで回線の手配をします。だいたい1か月半前には工事依頼をする必要があるため、急な配信案件に応えられないこともありました。また、工事費も削減することができます。

③同期
実は、これまでも他社のモバイルトランスミッタを使用していましたが、同期の部分がしっかり整備されていませんでした。野球などのスポーツ中継は、複数のカメラの映像が飛ばせても、スイッチングしたときにズレが発生していたら使い物になりません。放送局で働いている人は、1フレでもズレていたらわかります。テストをした際にも、同期がとれているように見えたので、同期への要求が高い野球中継でも使用できると思いました。

Person 2

共同検証のスケジュール

モバイルトランスミッタPro3シリーズを使用した伝送試験は、2023年2月から始まり、5月には牛久運動公園(茨城県)からテスト配信を行いました。
8月の野球大会(福岡・北九州市)での配信に向けて準備を進めていきました。

 

 

2023年8月少年野球配信

2023年8月に北九州市民球場で少年野球大会が開催されました。
東京フイルム・メート様は、本大会のYouTube配信をご担当されていました。

カメラは、球場に4台設置しました。

この4台のカメラは、それぞれProシリーズにつなぎ、SIMカードを通して東京フイルム・メート様の東京オフィスに映像を伝送しました。Stream Hub(受信機)で得られた映像は、SDI出力され、vMix搭載のPCに入力されます。映像のスイッチやスコア情報等のオーバーレイを行ったのち、YouTubeへ生配信されました。

要件 対応する機材
球場から拠点への配信 Pro380 + Pro340×2 + StreamHub
映像のスイッチ vMix
スコア、その他情報のオーバーレイ vMix
編集後の映像を YouTube Live へ配信 vMix

PALTEK

Person 1

牛久での試験からの改善された点を教えていただけますでしょうか?

小西様

牛久で問題になったのは、以下2点です。

 

①SIM数
牛久では、画質の滑らかさや求めている解像度が出ませんでした。
北九州では、牛久の倍のSIMカードを用意しました。
 上カメラ  8枚
 下カメラ 6枚
 センターとスコア 3枚

事前現地調査で電解調査を行い、auの電波が強いことがわかりました。そのため、auの枚数を多めに確保したところ、画質に改善が見られました。

②受信側のポート開放
受信機は、東京オフィスに設置をしました。受信するためには、回線のポートを解放する必要がありますが、ある程度の専門知識が必要だなと感じました。初回はポート開放のために、少々時間を要した感じがあります。この作業は、少しハードルが高いなと感じました。

Person 2

PALTEK

Person 1

①のSIM数に関しては、弊社でも、SIM数や場所によって電波状況の情報があれば、共有させていただきたいと思います。

②ポート開放は、お客様に応じて回線部門・IT部門・サードパーティーのインターネット会社様など、様々な形で管理が行われているかと思います。申請や時間、場合によっては費用がかかる場合もありますので、弊社でも事前に確認をするべきだったなと反省しています。

小西様

同期がとれているのがよかったと思います。
事前に設定が必要になるものの、試合中は全くきにせずにスイッチングを行うことができました。Pro3シリーズの強みだと思います。

Person 2

今後の課題と展望

PALTEK

Person 1

今後の課題について教えていただけますか?

小西様

北九州から1~2秒程度の映像ディレイがありますが、インカム音声もそれくらい遅れている印象です。野球配信では、インカムが重要になってきますので、即時のコミュニケーションが必要となります。今後の課題かなと思います。

Person 2

PALTEK

Person 1

インカムは、今後も改善の課題になってくる箇所かと存じます。メーカーにも共有させていただき、将来的に使いやすいものになればよいと思います。

小西様

ただ、同期がとれるという点では、メリットもあるので、今後も野球やゴルフ中継などモバイルトランスミッタが有効に働く場面では使用していきたいと思います。PALTEKさんではレンタルサービスもあるので、上手に使用していきたいなと思います。

Person 2

PALTEK

Person 1

ありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。


リアルタイムYouTube配信中継において、Haivisionのモバイルトランスミッタである Proシリーズのテストの模様をご紹介いたしました。
本事例やProシリーズや StreamHUB、その他製品についてのご質問・お見積りは、お問い合わせフォームからお気軽に!


この事例での採用製品

映像伝送ソリューションについての
お問い合わせ

映像伝送ソリューションについてのお問い合わせは<br />こちら

お見積り・機器の貸し出しなどお気軽にお問合せください

お問い合わせはこちら

株式会社PALTEK ATソリューション ソリューション第1部
Videoソリューション窓口