映像伝送ソリューション
導入事例
オーストリアを拠点とするDiamond Aircraftは、その性能、安全性、革新性で世界的に認められている軽飛行機を製造メーカです。1981年に設立されたDiamond Aircraftは、世界中に1,100人以上の従業員、5,000機以上の航空機を世界規模で運用しています。優れた軽飛行機として知られるDA42とDA62もDiamond Aircraftの製品です。この2機種は、刑事犯罪時、災害時の捜索や救出、インフラ、環境モニタリング等様々な場面で活躍しています。
最先端テクノロジーへの取り組みとして、Diamond AircraftはDA42とDA62の2機種に対してターンキーソリューションの開発を行いました。開発のコンセプトは、特定の場所から遠隔で飛行機を制御するリモートセンシングプラットフォームを確立することで、顧客のニーズによって制御内容がカスタマイズされるというものでした。監視用途から地形調査などあらゆる用途に対応するために、このターンキーソリューションでは、カメラ、空中レーザースキャナー、地上とのコミュニケーションシステム等多岐にわたる品目がカスタマイズによって選ぶことのできるリモートセンシングプラットフォームから構成されました。
価格競争力と将来的に持続的なサービスの供給のために、Diamond Aircraftは従来のMIMOやMANET等のラジオネットワークを含む衛星ネットワーク(VSAT)にとって代わる代替品を探していました。ただし、専用の帯域幅がないと、ネットワークを介したビデオの転送は非常に困難になる可能性がありました。
顧客が選択したカスタマイズによって、Diamond AircraftはHaivisionのMakito Xビデオエンコーダ、Kraken CR ビデオトランスコーダと航空機内での映像エンコードソリューションを採用することにしました。Haivisionの低遅延ビデオストリーミング技術SRTとHEVCによる画像圧縮によってビットレートをかなり低いレベルに抑えることに成功しました。(100kbps程度)。これによりISRワークフローの帯域に制限のあるような環境下でも画像送信することが可能となりました。
地上コントロールセンターは、特別にカスタマイズされた飛行機を制御できるように設計され、Haivision Media GatewayとHaivision Media PlatformがKrakenトランスコーダーと一緒に設置されています。
今日では、世界中のさまざまな機関や政府にて、高性能でセキュリティ面にも考慮された100機以上のMPP特別ミッション機が運用されています。国境警備、捜索救助活動、監視および偵察任務のいずれに使用される場合でも、Diamond Aircraftは、Haivisionなどのクラス最高の技術を顧客に提供し、特別ミッション機の機能を拡張することに取り組んでいます。
Diamond Aircraft Austriaの特別ミッション機の技術マネージャーであるStefan Haimはこう語ります。
“ Haivisionの高品質ビデオソリューションは、映像における専門知識と監視分野でのワークフローの理解によって、特別ミッション機のパートナーとして最適です。 Haivisionとの長年の関係により、さまざまなカスタマイズに対して高性能で費用対効果の高いソリューションをお客様に提供することができました。"
作者:Catherine Polson (Haivision)
和訳:渡邊 綾香 (PALTEK)
高品質・低遅延リアルタイムH.264/H/265トランスコーダ
4K HEVCならびにHD H.264を実現する超低遅延エンコーダ/デコーダ。
公共のインターネットとプライベートネットワーク上でのライブ低遅延ストリーミング用に設計されており、衛星や専用のファイバーに代わる安全で柔軟性があり、コスト効率の高い代替手段を放送局に提供します。
Haivision SRT Gatewayは、さまざまなタイプのIPネットワーク間でライブビデオストリームを安全にルーティングするための、柔軟性と拡張性に優れたブロードキャストソリューションです。ネットワークブリッジとして機能し、SRTを含むプロトコル間の変換を行うことにより、SRTゲートウェイは、放送局に対し、コンテンツの制作および配信のための1つまたは複数の宛先への費用効果の高いライブビデオストリーミングを提供します。
Haivision Media Platformは、多拠点ビデオ配信プラットフォームです。 プラットフォーム内でコンテンツを管理し、 あらゆる場所で視聴することが可能です。 役職や地域ごとに視聴制限を設定することもできます。