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Haivision社(カナダ)、PALTEKグループ自社開発製品を紹介します。

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採用事例

SRTプロトコルを使ったIP伝送化に向けた映像伝送試験
~阪神タイガース沖縄キャンプにて実施~

この度、2020年2月1日~2月26日まで沖縄県宜野座村/宜野座村総合運動公園にて行われた、プロ野球阪神タイガースの沖縄春季キャンプにおいて、朝日放送テレビ株式会社および株式会社スカイAと協力し、映像伝送技術SRTプロトコル(以下SRT)を活用した2K映像のH.265/HEVCでの映像伝送試験を行いました。

この実証実験のポイント

  • 汎用IPネット網を使用したパケットロス耐性を評価
  • 沖縄から大阪への長距離伝送の実施
  • オープンソースSRTを実装したコーデック機器の検証
EHU-3410E/D

株式会社エクスプローラ社製 
SRT搭載 H.265/HEVC 4K/2K コーデックシステム  EHU-3410E/D

EHU-3410E/EHU-3410Dは、日本国内で初めてIPストリーミングにおいて高品質で安全かつ低遅延ビデオの配信を可能にするSRT伝送技術を搭載した、4K(3840x2160)映像ハードウエアコーデックです。
SRTプロトコルのほかRTMP等IP伝送機能の充実とH.265/HEVCの他H.264/AVC符号化、HDR映像信号の対応を図り、今日の高画質化とIPストリーミングへの柔軟な対応に応えた製品です。

目次

  1. 映像伝送試験の背景と目的
  2. SRTの技術
  3. 映像伝送試験の概要
  4. 検証結果
  5. 協力企業について
  6. SRT技術を用いた製品紹介
映像試験概要図
映像試験概要図

映像伝送試験の背景と目的

構成機器類
構成機器類

放送分野において使用可能な高品質な映像を安定して伝送するためには、専用線のネットワークを利用することが必要不可欠でした。

一方現在、インターネットの急速な普及とともに、IP(Internet Protocol)ネットワークサービスの高速化・汎用化が急速に進み、ネットワークを介した映像など大容量データの伝送が可能になっています。放送分野においても国内外でIPをベースにした方式の採用などが始まっており、IP化は世界的な潮流になりつつあります。

IPネットワークにおいて高品質な映像を安定して伝送するためには、高能率で高い品質を確保する最新映像圧縮技術と、伝送路におけるロスの耐性を上げ高い秘匿性を確保し、コンテンツを保護して伝送することが必要とされています。

今回の映像伝送試験では、朝日放送テレビの今後の4K化におけるSRT活用に向け、パケットロス耐性や画質評価などを目的とし試験を実施しました。

SRTの技術

構成機器類
EHU-3410E(エンコーダ)

SRT(Secure Reliable Transport)は、カナダHaivision社が開発しオープンソース化されている映像伝送プロトコルです。IP伝送や配信などのサービスに広く採用され、これからのIPストリーミングを高性能・高品質にする基本プロトコルとなることが期待されています。低遅延ストリーミングと優れたエラーリカバリ能力、高いセキュリティと機器間ネットワーク接続能力を持ち、不安定なネットワーク環境にも強く、セキュリティの確保、容易なファイアウォール通過機能を持ち合わせながら、最⾼品質の画像伝送を可能にします。

映像伝送試験の概要

期間

2020年2月1日(土)~2020年2月26日(水)

場所

沖縄県宜野座村/宜野座村総合運動公園
(プロ野球阪神タイガースキャンプ地)

内容

SRTでの伝送評価を主眼に置き、沖縄県宜野座村/宜野座村総合運動公園(プロ野球阪神タイガースキャンプ地)と大阪府大阪市の朝日放送テレビ本社を結び、沖縄から大阪への映像伝送試験を行いました。
朝日放送テレビの今後の4K化におけるSRT活用に向け、パケットロス耐性や画質評価などの総合的な映像伝送試験を実施しました。なお、本放送や素材伝送は朝日放送テレビにて既に導入済みの既設設備にて実施し、当社設備では試験のみ実施しました。

提供機材

株式会社エクスプローラ社製 
SRT搭載 H.265/HEVC 4K/2K コーデックシステム
・EHU-3410E(エンコーダ) 
・EHU-3410D(デコーダ)

構成機器類
中継車

検証結果

検証期間中、回線入替などでSRT検証が中断することもあり、まれに下記のようなパケットエラーが発生しましたが、大きな問題は発生せず検証は完了しました。今回のSRT映像伝送試験を受けて、今後の4K化に向けた検証を継続、新規ビジネス展開を図るとともに、公共放送の信頼性の向上に向けて取り組んでまいります。


パケットエラーの発生原因に対する当社見解

エラーパケット発生時、映像に乱れがありました。当日の回線状況にもよりますが、VBRに設定変更することでエラーパケット数が改善されることがありました。

・エラー時設定  CBR(constant bit rate) 15Mbps 
・乱れ解消時 VBR(variable bit rate) 15Mbps

映像乱れの発生時にSRTバッファを超えたパケットロスが発生した可能性があります。
CBR設定時にエラーパケットをすべて復元できなかった現象に関しては、使用した回線(IPv4)の帯域が低下したことにより、15MbpsのレートにおいてSRTバッファ量を増加しても全てをリカバリすることができなかったことが理由と推測されます。
VBR時には一時的に低下した帯域に追従し、SRTバッファ内で多くのパケットをリカバリすることができました。しかし、CBR時はバッファオーバーの際にパケットロスが発生しました。

結論

今回の沖縄側のインターネット回線はIPv4(PPPoE)を使用し、回線環境が良くなかったことでまれにパケットエラーが発生したと考えられます。(本回線はIPv6)
今後はSRTの機能の一つであるネットワーク環境の統計情報取得機能などの搭載により、エンコーダ機からの出力帯域やバッファ量を任意に設定することで、改善が可能と考えます。

協力企業について

近畿広域を放送区域とする放送局。今回の阪神タイガースキャンプ映像伝送において、スカイAと協力し、放送用機材提供等を行う。

CSスポーツチャンネルを保有。スカイAスタジアムと銘打ち、公式戦のみならずドラフト会議・各キャンプ・オープン戦等、年間を通じて阪神タイガースの映像を届ける。

PALTEKの100%子会社。映像処理技術を強みとし、コーデック装置等の自社製品の展開のほか、各種受託開発業務を対応。今回の映像伝送試験ではSRTプロトコル搭載のコーデック機材の提供を行う。

SRT技術を用いた製品の紹介

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