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ニュースリリース

⾞両 AI 評価キットを 共同開発し、AI による安全・遠隔・⾃動化ソリューション開発をサポート

2020 年 6 ⽉ 8 ⽇

PALTEK、サイレックス・テクノロジー、DMP は、⾞両 AI 評価キットを 共同開発し、AI による安全・遠隔・⾃動化ソリューション開発をサポート

〜 映像対応 CAN/無線 LAN ブリッジ『GDM-3250』と AI モジュール 『ZIA™ C3 Kit』の連携により実現 〜


株式会社PALTEK(本社:横浜市港北区、代表取締役社⻑:⽮吹尚秀、証券コード:7587、以下 PALTEK)、機器をネットワークやワイヤレスにつなげるハードウェア・ソフトウェアの技術を核とした研究開発型企業で あるサイレックス・テクノロジー株式会社(本社:京都府精華町、代表取締役社⻑:三浦暢彦、以下 サイレック ス)、GPU、AI技術を中⼼としたIPライセンス、SoC/モジュール販売、および受託開発サービスを⼿掛ける株式会 社ディジタルメディアプロフェッショナル(本社: 東京都中野区、代表取締役社⻑CEO ⼭本達夫、以下DMP)の 3社は、農業機械や建設機械、搬送ロボット向けにAIによる安全・遠隔・⾃動化ソリューション開発を促進する⾞両 AI EVK(Evaluation Kit:評価キット)を共同開発しましたので、お知らせいたします。

⾞両AI EVKは、サイレックスが提供する働く⾞向け映像対応CAN/無線LANブリッジ『GDM-3250』と、PALTEKが提供するDMPのAIプロセッサIP『ZIA™ DV720』を搭載した『ZIA™ C3 Kit』を連携させたもので、⾞両の⾃動搬送の開発をサポートします。

⾞両 AI EVK 利⽤イメージ

 ⾞両 AI EVK 利⽤イメージ

⾞両AI EVKの開発背景

⼈⼝減少、少⼦⾼齢化の進⾏がさまざまな業種に影響を及ぼしており、その対策推進が求められています。農業 分野においては農家の⾼齢化が進み、新たな担い⼿も少なく深刻な労働⼒不⾜の懸念が広がっていることを背景に、 農林⽔産省は、ロボット技術やICTなどの先端技術を活⽤し、超省⼒化や⾼品質⽣産などを可能にする「スマート 農業」を推進しています。また、建設分野においても、担い⼿不⾜の状況が進⾏しており建設現場で⽣産性向上が 求められていることを背景に、国⼟交通省主導のもと建設分野へのICT活⽤による「i-Construction」の取り組み が推進されています。これらの対策の⼀環として、農業機械や建設機械などの⾃動運転化の推進が求められていま す。上記の課題解決のため、PALTEK、サイレックス、DMPの3社は⾞両AI EVKの共同開発に⾄りました。

⾞両AI EVKの製品概要

サイレックスが提供する『GDM-3250』は、農機・建機などの働く⾞の稼働情報(CANデータ)と周辺映像を無線LANで同時伝送するブリッジです。各⾞両メーカのタブレットPCアプリと連携し、⾞両のリモート監視・操作を可能にします。また別売の『GDM-3250』本体プログラムやモバイル端末アプリ開発⽤のSDKを利⽤することで、⾞両メーカ独⾃のアプリケーションを効率的に実現でき、すでに複数の国内⾞両メーカで利⽤されています。

今回、GDM-3250と、PALTEKが販売するDMPのAIプロセッサIP 『ZIA™ DV720』を搭載したZIA™ C3 Developmentキットを連携することで、⾞両AI EVKを実現しました。本連携機能は『GDM-3250』と『ZIA™ C3 Kit』を有線LAN接続するだけで利⽤できるため、映像AIを利⽤した⾃動化・安全ソリューションの実証開発を早 期に開始できます。さらに『GDM-3250』は屋外⾞両での運⽤を想定した耐環境性をサポートしているため、通常の AI開発キットでは困難な屋外フィールドでの評価もご利⽤中の『GDM-3250』ハードウェアを変更することなく実施できます。

  • GDM-3250

    サイレックス
    映像対応 CAN/無線 LAN ブリッジ 『GDM-3250』

  • ZIA™ C3 KIT

    PALTEK (開発元:DMP)
    エッジ AI ※1FPGA※2 モジュール 『ZIA™ C3 KIT』

⾞両 AI EVK に関する紹介映像は以下 URL にてご覧いただけます。

⾞両 AI EVK の構成

品名:AISG-GDM-ZIAC3-EV-KIT

内訳製品 数量 備考 定価
GDM-3250 1 無線 LAN アンテナ、EVK 対応ファームウェア含む ¥498,000
(税別)
GDM カメラ 4 NTSC カメラ
GDM IF ケーブル(注) 1 CAN、映像、電源接続⽤
ZIA™ C3 Kit(筐体込) 1 開発評価⽤ボード(筐体込)および SDK

(注) 提供 IF ケーブルは切り出し配線となっています。⾞両 CAN バスとの接続コネクタや、『ZIA™ C3 Kit』と の接続に必要な延⻑ LAN ケーブルはお客様にてご⽤意ください。

『GDM-3250』の特⻑

  • CAN/無線ブリッジ機能によるリモート運⽤(IN・OUT 双⽅向の CAN 通信をサポート)
  • 映像と CAN 情報の同時伝送およびロギング機能による⾞両モニタリングの効率化
  • 4in1 映像マルチビューによる周辺映像への対応(最⼤ 4 個の NTSC カメラの接続・同時撮影をサポート)
  • 屋外での⾞載利⽤を想定した耐環境性仕様(防塵・防⽔・耐震・動作温度・電源/電圧等)

『GDM-3250』に関する詳細は、以下 URL をご覧ください。

『ZIA™ C3 Kit』の特⻑

  • ⻑期供給⾯で実績のあるハードウェア プログラマブル SoC を搭載(Xilinx Zynq® UltraScale+™
    MPSoC)
  • 省電⼒かつ⾼性能な DMP 製 AI プロセッサ DV720 を搭載
  • FPGA 書き換え機能による AI プロセッサの更新により、柔軟性のある AI 機能を実現
  • 同梱 SDK/Tool を利⽤することで、ハードウェアを意識せず学習済みモデルを AI モジュールで動作可能

『ZIA™ C3 Kit』に関する詳細は、以下 URL をご覧ください。

各社からのコメント

サイレックス・テクノロジー株式会社 執⾏役員グローバルマーケティングセンターセンター⻑ 綱嶋 和也⽒は次のように述べています。
「この度、映像エッジAI機能を実現する『ZIA™ DV720/C3 Kit』と連携することで、⾞両AI評価キットを提供開始 できることを嬉しく思います。DMPおよびPALTEK両社のエッジAI技術や経験と、サイレックスの無線・ブリッジ製品の 組み合わせにより、⾞両メーカによる⾃動化ソリューションの開発加速に⼤きく貢献できると確信しています。」

株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル 代表取締役社⻑CEO ⼭本 達夫⽒は次のように述べています。
「我々はサイレックス・テクノロジー様およびPALTEK様と⼀緒にビジネスができることをとても嬉しく思います。農機・建 機向けに実績のあるサイレックス社のソリューションと当社が開発したC3モジュールを組み合わせることで農機・建機の ⾃動運転・⾃律運転の遠隔操作・監視が可能となります。DMPは今後も、AIを活⽤した⾃動運転・⾃律運転にお ける豊富な開発実績とノウハウを活⽤し、お客様の課題解決を強⼒に⽀援します。」

株式会社PALTEK 代表取締役社⻑ ⽮吹 尚秀は次のように述べています。
「この度、⾃動運転に不可⽋となる無線通信に強みを持つサイレックス・テクノロジー様と、当社が取り扱っている DMP様の 『ZIA™ C3 Kit』の組み合わせで⾞両AI評価キットが提供できることを⼤変嬉しく思います。本製品が農 業や建築業の担い⼿不⾜が叫ばれている世の中に対し、各⾞両メーカが急務で⽬指してる⾃動運転開発加速の ⼀助になれると確信しております。」

今後の展開

本⾞両AI EVKはサイレックス・テクノロジーおよびPALTEK両社指定の商流を通じて6⽉8⽇より受注を開始し、7 ⽉から順次出荷する予定です。またすでに『GDM-3250』や『ZIA™ C3 Kit』を購⼊済みのユーザも製品ファームウ ェアをアップデートすることで本⾞両AI EVKが提供する機能を利⽤できます。
なお、本⾞両 AI EVK は改良のため、予告なく仕様を変更することがあります。記載の仕様は 2020 年 6 ⽉現 在のものです。

専⾨⽤語説明

※1 エッジAI
現場に近いデバイス(エッジデバイス)に⼈⼯知能(AI)を実装し、推論処理を実⾏すること。最近では、エッジ側で学習から推論までの処理をできるソリューションも登場している。ユーザや端末の近くでデータ処理することで、処理反応速度を上げリアルタイム性を⾼めることができ、通信量やクラウド側の処理を減らして、システム全体の処理速度やセキュリティを⾼めることも可能となる。
※2 FPGA(Field Programmable Gate Array)
PLD(Programmable Logic Device)の⼀種であり、設計者が⼿元で変更を⾏いながら論理回路をプログラミングできるLSIのこと。

AMD ザイリンクスの名称およびZynq、その他本プレスリリースに記載のブランド名は⽶国およびその他各国のAMD ザイリンクスの 登録商標または商標です。なお、その他の記載された社名および製品名は各社の登録商標または商標です。

サイレックス・テクノロジー株式会社について

サイレックス・テクノロジーは、機器をネットワークやワイヤレスにつなげるハードウェア・ソフトウェアの技術を核とした研究開発型企業です。産業機械、医療機器、ディスプレイ機器など確実な接続性が求められる機器にもネットワークやワイヤレスのノウハウを活かした製品を提案し、ビジネスの幅を広げています。品質基準を厳格に保つため、設計・ 開発・⽣産・品質保証といった⼀連のプロセスを「けいはんな本社」に集約しています。海外パートナーとの連携や新市場開拓、新技術の情報収集・開発などグローバルなビジネス展開のため、北⽶・欧州・中国・インドに拠点を設けています。
サイレックス・テクノロジーに関する詳細は、https://www.silex.jp/  をご覧ください。

株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)について

DMP は、独⾃開発した組込機器向け 2D/3D グラフィックス技術のハードウェア IP やソフトウェア IP のライセン ス、ならびにこれらの IP を搭載したグラフィックス LSI 事業を展開する研究開発型のファブレス半導体ベンダーです。 近年は AI 分野において世界をリードする「AI Computing Company」となるべく、AI プロセッサ IP、ハード/ソフト 製品、サービスを含む幅広いポートフォリオと独⾃に構築した AI エコシステムを通じたソリューションの提供を⾏っており ます。
DMP に関する詳細は、https://www.dmprof.com/jp/ をご覧ください。

株式会社 PALTEK について

PALTEKは、1982年の創業以来、⽇本のエレクトロニクスメーカーに対して国内外の半導体製品の販売のほか、 ハードウェアやソフトウェアなどの設計受託サービスも提供し、お客様の製品開発のパートナーとして仕様検討から試 作開発、量産までサポートしています。PALTEKは、「多様な存在との共⽣」という企業理念に基づき、お客様にとっ て最適なソリューションを提供することで、お客様の発展に貢献してまいります。
PALTEK に関する詳細は、https://www.paltek.co.jp をご覧ください。

 

■この件に関するお問い合わせは下記へお願いします。
株式会社 PALTEK
担当者 広報担当 柴崎 由記
メールアドレス pr@paltek.co.jp
所在地 神奈川県横浜市港北区新横浜 2-3-12 新横浜スクエアビル 6F
電話 045-477-2016
FAX 045-477-2012
サイレックス・テクノロジー株式会社
担当者 グローバルマーケティングセンター 製品戦略室
メールアドレス press@silex.jp
所在地 京都府精華町光台⼆丁⽬ 3 番地 1
電話 0774-98-3781
FAX 0774-98-3767
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル
担当者 セールス&マーケティング部 梅⽥宗敬 / 経営企画部 ⼤澤 剛
メールアドレス info_06@dmprof.com
所在地 東京都中野区中野四丁⽬ 10 番 2 号 中野セントラルパークサウス 16 階
電話 03-6454-0450
FAX 03-6454-0449