
導入ソリューション:FillPak® TTC
メディエントランス株式会社は、病院・クリニック向けの医療機器・器具のカタログ通販事業を展開する企業です。医療現場に必要な製品の配送業務を全国規模で行っています。
この度、同社の管理統括部 次長 敷地氏に、Ranpak社の紙梱包資材導入の経緯や選定理由、導入後の効果についてお話を伺いました。
(案内役:株式会社PALTEK ソリューション事業本部 中澤、広報デジタルマーケティング 寺田)
FillPak® TTC 導入の背景、きっかけについて
FillPak® TTC導入のきっかけは、倉庫の全面移転に伴う大規模な業務改革でした。同社では、ピッキングから梱包まで、従来の属人化された作業の脱却を目指し、最適なマテハン(マテリアルハンドリング)機器を導入することで作業効率を向上させる方針転換を決定しました。
移転前は、ボーガスペーパーとエアバックを使用し、複数の梱包資材を併用するかたちで運用をしていましたが、それぞれに運用上の課題を抱えていました。
ボーカスペーパーは取り扱いが非常に不便で、紙が取りにくく作業スピードに影響を与えていました。単価は安価でしたが、作業効率の面で課題がありました。エアバッグは生産スピードが遅いため事前に作り溜めが必要で、製造作業と保管場所の確保が負担となっていました。さらに重要な問題として、導入予定の自動封函機との相性が非常に悪く、使用を断念せざるを得ない状況でした。
PALTEKとは、2023年の「関西物流展」への来場が出会いのきっかけとなりました。展示会場での実演では、筒状から新聞紙大の紙を取るボーガスペーパーと比較して、好きな長さを瞬時に取り出せる点を魅力に感じました。
導入効果について
FillPak® TTCの導入により、作業が大幅にシンプル化されました。従来は床面積を占領していた紙のセット作業が不要になり、足場や作業スペースの有効活用が実現されました。梱包エリアのレイアウト最適化についても専門的なサポートを受け、生産性の向上と作業場所の有効スペース活用に大きく貢献しました。
導入の大きな効果として、自動封函機との相性が良好であることが挙げられます。これにより、当初の目的であった自動化システムとの連携が問題なく実現されました。
また、複数の緩衝材を一つに統合できたことで、管理業務が大幅に簡素化されました。発注と管理が1種類で済むようになり、パレット単位での受発注の可視化も実現されたことで、業務効率が向上しました。
従来のボーカスペーパーと比較して、Ranpak社の紙緩衝材は紙のコシがあることで、少量でも確実な緩衝力を発揮することが確認できており、商品保護性能の向上が実現されています。


導入による反応や変化
導入後、エンドユーザーからのクレームは発生しておらず、違和感なく受け入れられています。これは緩衝材として最大の評価であると考えています。
現場の作業者に対するヒアリングでは、従来の方法に戻りたくないという回答が得られており、利便性、多様性、作業の楽さが社内から高く評価されています。
集荷の最終時間や繁忙日において、作業者のストレス軽減に大きく貢献しています。必要な長さを自由に決められ、動作を最小限に抑えて必要量を確保できるため、安定した作業が可能になりました。
導入後の感想

設置後の梱包エリアは非常に整然としており、倉庫見学や動画撮影の際にも「ハイスペック感」のある印象を与えています。視覚的にも効果的な設備として評価されています。
作業スペースが非常にスッキリした状態で作業できるようになりました。特に緩衝材同士を黄色テープで連結できる機能により、使用中の継ぎ足し回数が大幅に減少し、本来の梱包作業に集中できる環境が整いました。
従来は作業者の意識や急ぎの状況によって緩衝材の使用が不安定になり、梱包品質にばらつきがありましたが、現在のレイアウトでは緩衝材が箱の真上から供給されるため、必要量を取りやすく、一定品質の梱包が安定して行えるようになりました。
また、梱包に関するレクチャー動画をPALTEKに作成してもらったことにより、重量のある液体商品や隙間の多い商品など、商材の特性に合った最適な梱包方法を習得できました。これまで知らなかった梱包手法への気づきが得られ、そこから発展した改善活動にもつながっています。
倉庫見学会では多くの同業他社が来られ、FillPak® TTCを見て「この青い機械は他社の現場でもよく見る」との声をよく聞きます。そのことから非常に採用実績も有ることが確認でき、安心だと感じています。
今後の展望について
現状をゴールとは考えず、成長のための出発点として捉えています。新しいマテハンの導入や効率化を継続的に追求し、さらなるブラッシュアップを図っていく方針です。
運送業界における働き手確保の困難という「24年問題」に対応するため、同じ人数でより多くの業務をこなせる体制作りを目指しています。作業者に負荷をかけることなく、マテハンの導入により「最小限の力で最大限の結果を生み出す」ことを目標に、継続的な挑戦を行っていく予定です。
メディエントランス株式会社

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医療機器・医薬品業界を中心とした物流サービスのプロフェッショナルとして、温度管理が必要な製品から精密機器まで、多様な医療関連製品の安全かつ確実な配送を実現。
高度な品質管理システムと専門知識を持つスタッフにより、GMP(医薬品製造品質管理基準)に準拠した物流プロセスを提供しています。自社開発の追跡システムによるリアルタイムな配送状況の可視化と、きめ細やかな温度管理体制により、製品の品質と安全性を最優先に考えたサービスを展開。「医療」と「人」をつなぐ扉になりたい を企業理念に掲げ、医療現場と患者様を結ぶ重要な架け橋として、信頼性の高い物流ソリューションを提供し続けています。環境に配慮した梱包材の採用など、サステナビリティへの取り組みも積極的に推進しています。
メディエントランス株式会社
住所:〒562−0036 大阪府箕面市船場西2丁目1-1 エリモビル4階
URL: https://medi-ent.co.jp/
本事例で採用されたシステム
FillPak® TTC
すばやい梱包で効率アップ
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カッターの付いたFillPak® Table Top は、連続したクラフト紙を 星形に変え、迅速かつ効率的に隙間を埋めることができます。 アップグレードにすることにより、紙の長さをあらかじめ設定することもできます。TTC の設置面積はコンパクトで、簡単に梱包環境に合わせたり、スペースが限られた場所に組み込むことができます。
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