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Ranpak社 FillPak®(フィルパック)の実践活用ガイド
~ユーザー事例からプロの梱包技術を学ぶ~

Ranpak社FillPakの実践活用ガイドを紹介するバナー画像。青色の紙緩衝材機械と段ボール箱が描かれている。

はじめに

物流における梱包作業は、商品の安全な輸送を確保するうえで非常に重要な工程です。特に通販市場の拡大により、さまざまな形状・サイズの商品を効率的かつ安全に梱包する技術がますます求められています。

Ranpak社のFillPak®(フィルパック)システムは、環境に配慮した紙製緩衝材として多くの企業に採用されています。今回は、実際にFillPak®システムを導入されているメディエントランス株式会社様(以降、メディエントランス)の梱包現場の様子をもとに、効果的な活用方法を紹介します。

FillPak®システムとは

FillPak®は、クラフト紙を特殊な装置で加工し、立体的なクッション材として活用できる緩衝材システムです。箱の中の隙間を埋めて製品が輸送中に動かないようにするための効果的な手段です。

FillPakシステムを使用して緩衝材を生成している作業現場の様子

FillPak®の紙の梱包資材は清潔で、効率的に作業ができ、緩衝力が高く、そして柔軟性があります。処理能力も高く必要なときに必要な分だけ作成できるオンデマンド機能を有しているため、必要な梱包資材の量が少なくなります。詰めている箱のサイズや輸送する製品に関係なく、FillPak®を活用いただくことができます。

従来のプラスチック製緩衝材と異なり、Ranpak社の紙緩衝材ソリューションは、100%再生可能、リサイクル可能、そして生分解性で、環境負荷の低減に貢献することもできます。

Ranpakの梱包資材(Ranpak社製品)はFSC®認証製品です。当社はFSCプロモーションライセンスを取得しています。
FSC認証は、森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品を消費者に届けるためのマークです。私たち日本人の消費は世界の森林と密接に関わっており、FSCマークの製品を選ぶというアクションをより多くの人に知ってもらうことが森林保全につながります。

主な特徴

  • 環境に優しい紙製素材
  • 必要な時に必要な量だけ生成可能
  • さまざまな商品形状に柔軟に対応
  • 保管スペースの削減
  • 静電気がなく、清潔な作業環境の維持

実践!プロの梱包テクニック

それでは、ここからは、メディエントランスの実際の梱包の様子を見ていきましょう。

商品を箱に入れ、商品の重さや厚みに応じてRanpak社の緩衝材FillPak®を使用して隙間を埋めて製品を固定します。その際緩衝材は軽く押し込む程度の圧力で詰めていきます。
箱を閉じたあと、軽く振って商品の動きがないことを確認できれば、梱包完了です。

作業者がRanpak社のFillPak緩衝材を商品の重さや厚みに応じて隙間に軽く押し込み、製品を固定している梱包作業
梱包完了後に箱を軽く振って商品の動きがないことを確認する品質チェック作業

(画像提供:メディエントランス株式会社様)

メディエントランスでは、医療機器や医薬品業界を中心とした物流サービスを展開しているため、杖などの長尺製品も取り扱っています。
長尺製品も同様に、箱の横の隙間に緩衝材を詰め(①)次に箱上部の隙間にも緩衝材を詰めて製品を固定して(②)封かんしていきます。(③)

長尺製品梱包時に、FillPakを使用して箱の隙間に緩衝材を詰める作業工程①
箱の上部の隙間にも緩衝材を詰めて長尺製品を固定する梱包作業工程②
緩衝材による固定完了後、箱を封かんして梱包を完成させる作業工程③

(画像提供:メディエントランス株式会社様)

また、Ranpak社の緩衝材は、重量のある製品梱包にも対応しています。
梱包する際は、緩衝材を重心が偏らないように均等に固定することがポイントです。特に突起部や脆弱部分の保護を強化して梱包します。

長尺製品をFillPak緩衝材で均等に固定した梱包例
長尺製品
重量のあるボトル製品をFillPak緩衝材で保護した梱包例
重量のある製品

(画像提供:メディエントランス株式会社様)

FillPak®活用のメリット

実際の梱包現場でFillPak®を活用することで、以下のようなメリットが期待できます。

梱包時間の短縮

必要な量をその場で生成できるため、
材料探しや切断の手間が省けます

梱包品質の向上

さまざまな形状に対応できるため、
商品にフィットした保護が可能

環境負荷の低減

紙製素材で生分解性があり、
廃棄物処理も容易

保管スペースの削減

必要時に生成するため、
緩衝材の保管場所が最小限に

顧客満足度の向上

開封時の印象が良く、
環境に配慮した梱包として評価される

まとめ

今回紹介した梱包テクニックは、実際にFillPak®を導入されているお客様の現場から学んだものです。適切な緩衝材の使用は、商品の安全な輸送を保証するだけでなく、作業効率の向上や環境負荷の低減にもつながります。

次回は、今回ご協力いただいた企業様への詳細インタビューを通じて、FillPak®導入の経緯やその後のメリットについてより掘り下げて紹介する予定です。お楽しみに!

メディエントランス株式会社

メディエントランス株式会社のロゴ

医療機器・医薬品業界を中心とした物流サービスのプロフェッショナルとして、温度管理が必要な製品から精密機器まで、多様な医療関連製品の安全かつ確実な配送を実現。
高度な品質管理システムと専門知識を持つスタッフにより、GMP(医薬品製造品質管理基準)に準拠した物流プロセスを提供しています。自社開発の追跡システムによるリアルタイムな配送状況の可視化と、きめ細やかな温度管理体制により、製品の品質と安全性を最優先に考えたサービスを展開。「医療」と「人」をつなぐ扉になりたい を企業理念に掲げ、医療現場と患者様を結ぶ重要な架け橋として、信頼性の高い物流ソリューションを提供し続けています。環境に配慮した梱包材の採用など、サステナビリティへの取り組みも積極的に推進しています。

メディエントランス株式会社
住所:〒562−0036 大阪府箕面市船場西2丁目1-1 エリモビル4階
URL: https://www.medientrance.co.jp/

本事例で採用されたシステム

FillPak® TTC

すばやい梱包で効率アップ

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