FillPak採用事例 日本全薬工業

CSR「地球環境に優しい企業活動を目指す」にマッチ。物流品質も向上

導入ソリューション:FillPak® TTC

世界中で「プラスチックごみ」による地球規模での環境汚染が懸念されている中、日本全薬工業株式会社は、商品出荷時に使用していたプラスチック系緩衝材の使用を廃止し、優れた環境ライフサイクルを持つ紙の緩衝材の使用を決断。
今回、脱プラ・紙緩衝材に切替えるまでの背景を、日本全薬工業株式会社SCM本部物流サービス部副部長 内田修一氏に、梱包用紙緩衝材の世界シェアトップクラスであるRanpak株式会社アジアパシフィック営業マネージャー中村昌史氏と話をお伺いしました。
(案内役:株式会社PALTEK  デザインサービスディビジョン Ranpakチーム)

地球環境の保全による「快適な環境」は、人間ばかりではなく動物にとっても「快適な環境」になる

中村昌史氏(以下中村氏)
世界中で「プラスチックごみ」による地球規模での環境汚染が懸念されている中、我々Ranpak社の紙緩衝材が日本全薬工業(以下ゼノアック)のプラスチック系梱包紙材の廃止に貢献でき、物流オペレーションの改善活動にもお役に立つことができ、大変嬉しく思います。
内田修一氏(以下内田氏)
ゼノアックは、創業者の「人間として正しい行いをするべきである」という経営理念のもと、動物用医薬品の製造販売メーカーとして、人と動物とのより良い共生を推進し、その成果によって動物の価値を高め、社会の幸せに貢献すべく、日本各地の畜産関係団体・家畜診療所・動物病院・畜産農家様に動物用医薬品を提供しています。また海外からの優れた動物用医薬品の導入も進んでいます。
内田修一氏(右側)と中村昌史氏(左側)

ゼノアックは地球環境に優しい企業活動を目指しています。それは、地球環境の保全による快適な環境は、人間ばかりではなく動物にとっても快適な環境になるからです。
だからこそ、今回、我々が優れた環境ライフサイクルを持つ紙を梱包材として使う事を決断したのも、必然的だったのかもしれません。

中村氏
現在、「プラスチックごみ」による環境汚染が地球規模で懸念され、世界中で脱プラが進んでいますが、日本の多くの企業は、何の疑いも無く、プラスチック系の緩衝材を使って商品を出荷している状況です。御社も多くの他企業同様に、商品出荷時の緩衝材としてプラスチック系のものを使用していたのですよね?
内田氏
はい。紙の緩衝材は知っていましたが、何の疑問もなく、当たり前のようにプラスチック系の緩衝材一辺倒でした。
しかし、世界で脱プラの動きが加速する中、遅れをとっていた日本も、昨年秋に環境省が立ち上げたプラスチックスマートをはじめ、プラスチック問題解決に向け本格的に舵を取り始めましたので、人間と動物の共生社会実現をうたっている我々としては、早急に取り組まなければいけない問題だと認識しました。

紙は環境にやさしい

内田修一氏
中村氏
プラスチック系緩衝材のかわりに、紙を選んだ理由は何ですか?
内田氏
はい。紙は、優れた環境ライフサイクルを持つ緩衝材です。
Ranpakは、1972年の創業以来、紙の緩衝材しか扱っていません。紙の緩衝材を扱っている同業者は多数ありますが、ほとんどの企業がプラスチック系も扱っています。
しかし、我々は、一度もプラスチック系を扱った事がありません。紙の緩衝材専門のため、他社と比較し、作っている機械や紙の生産量も非常に多く安定しており、コストも抑えた良い品質の物を提供できています。
Ranpakのクラフト紙は、環境に優しい間伐材を使用しており、100%バージンパルプを原料として無駄にならないような緩衝材の作り方をしています。

クラフト紙が、専用の機械で緩衝材にかわる

中村昌史氏
内田氏
通信販売等で紙の緩衝材は見たことがありましたが、Ranpakの場合、手で紙をくしゃくしゃに丸めて使うのではなく、専用の機械で高速に緩衝材を作るという点にも驚きました。
中村氏
導入いただいたFillPakTTC機械は、高速梱包が必要な現場向けのもので、迅速かつ効率的に透き間を埋めることができるシリーズです。
クラフト紙を梱包作業机上で高速に星型のPaperStarに変えて出力するため、資材を直接箱に入れて隙間を埋めることができるようになり、出荷作業時間や作業者の負担を大幅に短縮することが出来ます。

紙緩衝材に作業員は皆、懐疑的

FillPak® TTC 高速梱包が必要な現場に迅速かつ効率的に、隙間を埋めます。
内田氏
そして、本採用前に機械を無料で試せるという事でしたので、実際に、作業員に使ってみてもらおうと作業場に機械を設置したのですが、作業員は皆、懐疑的でしたね。変な機械が来たと。
中村氏
最初は、どのお客様もそのような反応なんです…
内田氏
でも、試しに機械を使ってみてもらうと、作業員からは賞賛の嵐が巻き起こりました。今までのプラスチック系緩衝材の場合、「離れた場所に置いてあるプラスチック系緩衝材を作り貯めした箱に、緩衝材を取りに行く」という作業が、1日に何度も発生していました。
しかし、TTCは梱包作業台上で緩衝材を必要な分だけ、すぐに作る事が出来るため、一連の梱包作業がその場で完結し「作業負荷が減った!」と。梱包作業は女性の割合が多いのですが、紙の緩衝材は扱いやすいと好評です。
  • 梱包作業現場の様子
    梱包作業現場の様子
  • 作業台1つずつに、TTCが1台ずつ設置されている
    作業台1つずつに、TTCが1台ずつ設置されている

出荷先からの返品・不具合もゼロ

中村氏
出荷先のお客様からの意見や、不具合報告などはありましたか?
内田氏
われわれも、一番それを恐れていました。
しかし、全国8箇所の物流拠点に合計44台のFillPakTTC機械を設置、運用をしていますが、紙の緩衝材に変更してからも、出荷先のお客様からの苦情は一切ありません。
世界の脱プラの動きにあわせ、緩衝材として紙を使う事を選択しましたが、実は、ゼノアックにとって多くのメリットがありました。
恥ずかしい話ですが、産業動物向けの梱包材として、新聞紙や広告を丸めて緩衝材として使う時もあり、受取る側の気持ちもあまり考えずに出荷対応をしていました。しかし、今回Ranpak社の紙緩衝材に変更したことにより、実は受取る側の気持ちがわかっていなかった事に気が付くことができました。

世界でNo.1の紙梱包材を採用した事に間違いはなかった

世界でNo.1の紙梱包材を採用した事に間違いはなかった
中村氏
多くのお客様に紙緩衝材を提案、採用いただいていますが、今回のゼノアック様の脱プラ・紙緩衝材への切替は、トップの方々が作業員へ明確な方向性を出し、そして、トップが率先して動いたからこそ、現場でも切替検討や検証もスムーズに進んだのだと思います。今後の事業展開については、どのようにお考えですか?
内田氏
現在は、完全にプラスチック系緩衝材を廃止し、紙緩衝材のみの利用へ切替が完了しました。今年、ゼノアックは過去最高の売上高を達成しましたが、今後はよりグローバル・海外展開をしていく方針です。海外での売上・出荷を拡大するにあたり、紙緩衝材の採用は重要なファクターになったと考えています。
私が、よく新入社員に話をする言葉があります。「動物が日本語を話せたら、日本全薬さんの薬を使ってくださいと絶対言うと思う。我々は、それぐらい高品質で効果のある薬を作っている。」
これからも創業者の想いを社員が育てていきながら、仕事に磨きをかけ、お客様や動物のことを思ってさらに上を目指していきたいです。
中村氏
我々の製品が、ゼノアック様の「地球環境に優しい企業活動を目指す」というCSRに役立つだけではなく、物流オぺレーションの改善活動にも貢献でき、大変嬉しく思います。
この度はありがとうございました。
内田氏
私どもも、Ranpak社の良いものを使って、物流品質を向上させることができ、感謝しています。

日本全薬工業株式会社

日本全薬工業株式会社

1946年創業の、国内動物用医薬品のリーディング・カンパニー。 1958年の発売以来ベストセラーとなっている牛用固形剤「鉱塩」シリーズを始め、1992年に発売し国内・海外(欧米)でヒット中の細胞凍結保存液「セルバンカー」シリーズ、2014年には世界初の犬アトピー性皮膚炎減感作療法薬である「アレルミューンHDM」を上市するなど、CC(コア・コンピタンス)経営の実践により顧客価値の向上に努めている。 動物用医薬品メーカーとしては日本で唯一の全国直販体制を構え、産業動物向けからコンパニオンアニマル向けまで幅広い製品ラインナップを持ち、自社製造品や海外の優れた製品を日本市場に数多く販売・導入し、アジア市場にも販売を広げている。 2016年には東北・北海道地区の民間企業初、動物薬・畜産・ペット業界でも初の「日本経営品質賞」を受賞、また2017年には「ふくしま産業賞」県知事賞を受賞している。

本社:〒963-0196 福島県郡山市安積町笹川字平ノ上1番地の1
TEL : 024-945-2300(代表) http://www.zenoaq.jp/index.html

こんな事例で採用されたシステム

FillPak TTC

すばやい梱包で効率アップ

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