CDC(非同期転送)解析サービス

関連ウェビナー(CDC)

はじめに

今日のFPGA設計では非同期クロックドメイン数が5~10使用されているケースが最も多く(右上グラフ)、クロック周波数が高くなることでCDC問題が顕著に表れるようになりました。

実際にFPGAの要改修の不具合が市場流出した原因の第2位がCDC関連という調査結果も出ています(右下グラフ)。
このCDC問題についてはシミュレーションでは再現することができず、それに伴いCDC解析の需要が増えてきています。

しかし、CDC解析ツールは安価ではないため使用頻度を考慮するとコストパフォーマンスが合わず断念されている設計者も多いのが実情です。

こうしたニーズにお応えするため、弊社ではCDC解析サービスの提供を開始いたしました。

出典︰Siemens EDA and Wilson Research Group, 2024 Functional Verification Study

こんな方におすすめ

トラブル経験があり、HDL品質に不安がある方

  • 過去にCDC問題が原因でトラブルに直面した経験がある
  • FPGAで間欠障害が発生したことがある
  • シミュレーション/実機検証では問題がなかったが、FPGA出荷後に問題が発覚したことがある

解析ツールを持っておらず、事前に品質を確認したい方

  • 解析ツールを所持していないが、実機作成前に解析をしておきたい
  • 目視チェックには限界があるため、ツールに解析させたい

工数削減や再利用資産の品質確保をしたい方

  • 工数削減のために解析を並行して進めたい
  • 再利用するHDL資産に問題がないか確認しておきたい
  • CDC解析ツールが効果的であるか、実際のプロジェクトで確認したい

サービス概要とフロー

CDC解析サービスのフロー図 デザイン情報提供から検収までの全工程

デザイン情報提供 - 解析・見積り

RTLソース、クロック/リセット系統情報、IPの種類などをご提供いただくことで、簡易解析を行い
工数や価格を見積りいたします。不明点があれば打ち合わせにて詳細を詰めさせていただきます。

契約締結 – CDC解析①

ご契約締結後、ご提供いただいたRTLソースと制約情報を以ってCDC解析を行います。
レポートはエラー箇所とその原因を報告いたします。

RTL修正 – CDC解析②

CDC解析①の結果により修正したRTLに対して再度CDC解析を行います。
修正箇所の再解析はもちろん、CDC対策による再収束(リコンバージェンス)問題の有無についても解析します。
エラー箇所が残っており再度修正したRTLに対しての解析をご希望される場合は別途費用にて承ることも可能です。

レポート例

CDC解析結果レポート

CDC解析結果レポートのサンプル Violation Caution Evaluation警告レベル別のエラー一覧表 送受信クロック情報とモジュール名を表示

A 警告レベル

  • Violation︰CDC構造違反項目、確認の上対策実行
  • Caution︰CDC構造違反なし、シミュレーションでの追加検証必要
  • Evaluation︰CDC構造違反なし、データ消失が起きないか追加確認
  • Proven︰CDC構造違反なし、データ消失なし(クロックピリオドから自動算出)

B チェック名

CDC構造チェックのチェックスキーム名

C 送受信の情報

レジスタ名、クロック名、モジュール/ブロック名、ファイル名などの情報

CDC構造詳細レポート(代表例のみ)

CDC構造解析の回路図例 マルチビット信号のクロックドメイン境界 スキーム説明と原因報告 DMUX同期化設計の推奨構造

サポートベンダー

FPGA

  • AMD
  • Altera
  • Microchip
  • Lattice

ASIC

  • ベンダー依存なし

価格

上記「サービス概要とフロー」の内容に基づく場合、費用は概ね60万円(税別)となります。
価格はデザイン規模、クロック系統数、IPの種類・数、ならびにご希望されるCDC解析の回数などにより増加する可能性がございます。
詳細につきましては、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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