SiTimeは
世界No.1の発信器メーカーで、高信頼性、高寿命で幅広く量産採用されている
業界のマーケットリーダーです。
SiTime | 水晶発振器 | |
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信頼性 / 平均故障間隔 | 1000 million hours | 14~38 million hours |
衝撃耐性 | ~ 50,000 g shock | 5,000 g shock |
振動耐性 | 70 g vibration | 10 g vibration |
EMI Spur | -73 db | -39 ~ -45 db |
振動子製造 | Bosch | 大きな資本を必要とする自社工場 |
CMOS Die | TSMC | 1社 or 少サプライヤ |
パッケージ / テスト | Multi Source | Single Source |
Silicon MEMS |
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Programmable Analog |
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Systems |
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MEMS Semiconductor Solution |
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EpiSeal at 1100℃
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Mechanical Quartz Solution |
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Room temp sealing of package
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ドイツRobert Bosch社と米Stanford Universityが開発した「EpiSeal」技術は、現在、米SiTime社のMEMSタイミングオシレーターに利用されています。その特長は、エピタキシャル条件で成長させた“epi-poly Si”で蓋をすることによって、共振子を高真空中に安定的に封止できることにあります。他にパッケージを小形化できるという重要な特徴もあります。
出典: 日経XTECH MEMSセンサー、集積化手法に新潮流
半導体プロセス技術を使って製造される電気駆動の機械構造を内蔵する部品の総称です。構造が立体的であり、可動部を有するという点がMEMSと半導体との違いです。MEMSは機械で削ったりカットする加工に比べ極めて微小な部品を高精度(1ミクロン以下)で大量に加工できます。 このためMEMS技術で作られるセンサなどの部品は、小型でかつ低コストで大量生産が可能になり、スマートフォンなどに使われています。
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48 MHz TempFlat For reference clocks In production since 2011 |
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524 kHz Low Power For timekeeping, RTC, µPower MHz In production since 2010 |
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SiTimeのシリコンMEMS振動子は、弊社シリコンベースMEMS発振器やタイミングデバイス製品にとって最も重要な部品です。SiTimeの非常に安定で、振動や衝撃に強いMEMS振動子は革新的なTempFlat™ MEMSテクノロジーに基づき、シリコン・オン・インシュレーター(SOI)ウェハーを使用して製造されます。また、半導体製造工場において標準的なCMOSプロセス装置を用いて製造されます。MEMS振動子は真空封止され、コスト効率の高いプラスチックパッケージにパッケージングされます。 SiTimeMEMS振動子の製造方法について是非ご確認ください。
SiTimeはkHzとMHz両周波数帯の発振器を製造しています。kHz帯の振動子はSub-μAの消費電力で、一般的にリアルタイムクロック(タイムキーピング)や電力管理(例えばスリープ・ウェイクアップ機能)に使用されます。また、MHz帯の振動子はデータ転送速度を重視するシリアル通信やパラレル通信における基準クロックとして使用されます。どちらの種類の振動子も非常にQ値が高く、優れた周波数安定精度や周波数分解能が必要なVCXOやTCXOで使用することができます。MEMS振動子の性能についてはこちらをご覧ください。
ごく最近まで、全てのMEMS発振器は全温度保証範囲で安定な周波数を発振するために複雑な補正回路を使っていました。SiTime独自のTempFlat™ MEMSテクノロジーにより、温度補正をあまり必要としない振動子を開発することができました。
この技術によって、これまで必要であった温度センサーや補正回路を使用することなく、±50ppm, ±100ppmの周波数安定性を持つ発振器を製造可能になりました。
±5ppmのTCXOも、これまでよりシンプルな補正回路で実現可能です。この補正回路はTempFlat™ MEMSテクノロジーにより回路もシンプルとなり、小型化、低消費電力化、コストダウンに成功しました。
SiTimeの32kHz発振器ファミリーはTempFlat MEMSテクノロジーを使った第1世代目の製品です。TempFlat MEMSテクノロジーによって生まれた32kHz発振器は、同じ32kHzの水晶振動子に対して2倍の安定性を持ち、低消費電力、小サイズで非常に高付加価値のある製品になっています。
SiTimeのMEMS発振器は、水晶を使用せず、プログラマブル可能な発振器ICにMEMS振動子を組み合わせた構造になっています。この2つのDieは、ワイヤボンディングやフリップチップ実装で封止され、業界標準のプラスチックパッケージや、CSP(Chip-scale package)にパッケージングされています。
MEMS はシリコンと容易に統合
TempFlat™テクノロジを使用したMEMSオシレータ構造
MEMS振動子はMEMS専用回路ブロックに配置され、静電界励起力で駆動されます。MEMS振動子とMEMS専用回路が電気的に相互接続されることで、発振維持回路が動作し、MEMS振動子を機械的に振動させます。出力周波数はアナログ発振回路の「Fractional-N PLL」によって実現します。製品システムのEMIを減らすために、ほとんどのSiTime発振器はインピーダンス特性を考慮して、出力ドライブ強度を調整することが可能です。そのパラメータ設定は、アナログ発振器のダイにある「OTP (One Time Programmable)メモリ」に保存されます。
TempFlat™ MEMSテクノロジーが採用されているファミリーは、温度特性が良いため補正回路の必要性が低く、温度補正回路を削除可能です。そのため、アナログICの設計はシンプルになり、製品の小型化だけでなく、低消費電力化が実現できます。
一方、25ppm以下の精度が必要なアプリケーション向けに開発された超高性能XO、差動XO、VCXO、TCXOでは温度補正を行う必要があるため、「Fractional-N PLL」で動作する温度センサーと温度用デジタルコンバーターを使っています。
温度補償付きMEMS発振器アーキテクチャ
車載や航空機など高信頼性、高耐久性を求められる分野から民生機器などのコストに厳しい分野まで幅広く量産採用されています。
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