モデルベースデザインとは、システム全体において影響を与える機器や環境などを、解析データや理論式から導出した「モデル」で表現し、それを使用して実装前の早期段階において、シミュレーションによる検証を入念に行いながらシステム開発を進めていく設計手法です。
モデルベースデザインを活用することで従来開発の各工程を改善し、開発期間の飛躍的な短縮と、設計品質の向上を実現することができます。
モデルベースデザインは、さまざまな状況を想定した制御の検証を行い、製品化のために何度も試作を検証する必要のある製品に活用されます。
例えば、自動車開発は多機能化・高性能化が進んでいますが、その一方で開発期間はさらな る短縮化が求められています。そして、個々の機能が複雑になるため各機能の相互検証が必須となり、品質保証のためのテスト項目も増大しています。これらを効率的に検証し、製品開発を行うためにモデルベースデザインが活用されます。
現在では自動車のほかに航空宇宙分野などのシステム開発を中心に積極的に活用されていますが、医療機器やロボット、インフラ関連分野などのシステム開発でもモデルベース開発の活用がさらに促進されていくと考えられます。
V字プロセスは、主にソフトウェア開発で用いられる開発手法の一つです。
PALTEKは、開発工程からテスト工程までを一貫して受託することで、V字プロセスに則ったモデルベース設計/検証フローを実現いたします。
<対象>
車載分野が得意なパートナーと共に、要件定義から製造まで、車載製品の試作機開発を承ります。
ビークルモデル
車速、加速度センサ(前後加速度、横加速度)、角速度センサ( ロール、ピッチ、ヨー)の情報を出力する事が出来、 自動運転の制御シミュレーションに活用出来ます。
バッテリモデル
バッテリの定格容量を自由に設定出来、 バッテリセルを最大512直列で構築出来ます。
セル、パックの充放電の模擬やSOCの状態を確認可能です。
かんたん設定、かんたん操作
初期設定済みで納入されるので、ボタン1つの操作で設定したCANフレームを簡単に送受信
超小型、超軽量
手のひらサイズで持てる重量90g、モバイルバッテリでも駆動可能
評価システムをコンパクト化
PCレスでCANフレームを送受信可能、CANネットワークで構成されたECUの評価システムをシンプルにできます
低消費電力
FPGAによる低消費電力化が小型・ファンレスを実現、静音かつ設置性と保守性を向上
かんたん操作
FPGAの設計経験が無くても使える組込環境、モデルとI/Oの接続設定だけで後は自動化
かんたんGUI
モデルパラメータ設定・CAN動作設定・モニタ信号設定を直感的に操作可能
株式会社IATで開発したSimulink® EVモデルは、1Dシミュレーションに最適なモデルで、モータやバッテリ特性、そして車両仕様のパラメータを設定していただくことにより、電費、航続距離、動力性能の車両性能のシミュレーションが手軽に行えます。