Diodes
PCI Express の基本となるのは、片方向のポイント・ツー・ポイント接続を、双方向分となるように2本単位(この最小構成を「レーン」と呼ぶ)でまとめた転送方式になります。
それぞれの伝送路のデータ幅は1bitで、0.8Vで差動駆動されるシリアル接続となっており、伝送路をシリアル化することで信号線の数を減らすことができ、高性能と低価格の実現が可能です。
PCI Express の各リビジョンにおける、1レーン分のデータ・レートは以下のようになっております。
PCI Express の実際の転送速度ですが、PCI Express では Gen 1/Gen 2 では 8b/10bエンコーディング(8bitのデータを10bitに変換する符号化)、Gen 3/Gen 4 では128b/130bエンコーディング(128bitのデータを130bitに変換する符号化)に、クロック信号が埋め込まれているため、実際の帯域はGen 1/Gen 2 では20%分、Gen 3/Gen 4では1.538%分減ることになります。
つまり、PCI Express の実行データ転送レートはそれぞれ
になります。(詳細は下記参照)
PCI express | Width | x1 | x2 | x4 | x8 | x16 | x32 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Gen 1 | 理論値 | 2.5Gbps | 5.0Gbps | 10.0Gbps | 20.0Gbps | 40.0Gbps | 80.0Gbps |
実効値 (8b10b) | 2.0Gbps | 4.0Gbps | 8.0Gbps | 16.0Gbps | 32.0Gbps | 64.0Gbps | |
Gen 2 | 理論値 | 5.0Gbps | 10.0Gbps | 20.0Gbps | 40.0Gbps | 80.0Gbps | 160.0Gbps |
実効値 (8b10b) | 4.0Gbps | 8.0Gbps | 16.0Gbps | 32.0Gbps | 64.0Gbps | 128.0Gbps | |
Gen 3 | 理論値 | 8.0Gbps | 16.0Gbps | 32.0Gbps | 64.0Gbps | 128.0Gbps | 256.0Gbps |
実効値 (128b/130b) | 7.877Gbps | 15.754Gbps | 31.508Gbps | 63.015Gbps | 126.031Gbps | 252.062Gbps | |
Gen 4 | 理論値 | 16.0Gbps | 32.0Gbps | 64.0Gbps | 128.0Gbps | 256.0Gbps | 512.0Gbps |
実効値 (128b/130b) | 15.754Gbps | 31.508Gbps | 63.015Gbps | 126.031Gbps | 252.062Gbps | 504.123Gbps |