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Vivado®2020.2 MPSoCプロジェクト修復の一例

Vivado®2020.2 MPSoCプロジェクト修復の一例

開発中のVivado® MPSoCプロジェクトが破損してしまい、通常1時間で終わるコンパイルがいつまで経っても終わらなかったことはありませんか。
今回は、このようなことが起こった際に実際に私が対処したプロジェクトの修復方法を紹介します。

まずは、実際に起きた現象とその状況をお話し、最後に本件における対策をお伝えします。
(本ブログに掲載している画像は、「Vivado®2020.2」のキャプチャ画像です)

目次

現象

コンパイルを実行すると、下記のように、ErrorもCritical Warningもなく、 Running synth_designの段階でいつまでも終わらない状態になってしまいました。

-Messages windows:


-Log windows:


状況

Synthesisを途中でキャンセルしても、Reset Synthesis Runがグレーアウトの状態 (図赤枠)で実行できず、Synthesisを再開しても、またコンパイルが進まず終わらない状態となっています。


通常ですと、Vivado®を終了してPCを再起動した後に
 C:\Users\[name]\AppData\Roaming\Xilinx\Vivado 直下のファイル
(ディレクトリは除く)を削除すれば直るのですが、効果はありませんでした。

※[name] にはログインしているユーザー名が入ります

対策

Synthesis実行中にFlow Navigator内のSYNTHESIS部を右クリックし、メニューを表示するとReset synthesis runが選択可能になっています。
Synthesisを実行したままでReset synthesis run(図赤枠)の実行で、今回現象が解消されました。


今回は以上となります。
同じような現象になった場合には、この方法をお試しください。参考になれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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