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「CEATEC 2024」展示報告

CEATEC 2024ロゴ、デジタルイノベーションと社会5.0をテーマに掲げた展示会

PALTEKは、2024年10月15日から18日まで幕張メッセで開催された「CEATEC 2024」の株式会社レスターブースに製品を展示しました。

展示内容について

sXGPを使ったEdge AIソリューション(白杖検知)

今回の展示では、エッジAIとsXGP(shared Xtended Global Platform:プライベートLTE)を組み合わせたソリューションを紹介しました。USBカメラで撮影した映像をFPGA(AMD社Kria KV260)でAIによる白杖所持者を検知し、sXGPによるローカルネットワークを使用して検出結果を転送するデモンストレーションです。

白杖検知システムのデモ概要図(AMD FPGA + sXGP)

デモ概要図

Kria KV260を使ったsXGPデモ展示

特徴

エッジAIによる処理で、カメラ映像全体ではなく検知結果のみを送信し、データ量を大幅に削減します。
sXGPの1.9GHzの周波数帯は電波の直進性がよいため、基地局1台で広範なエリアをカバーすることがきます。そのため通信インフラが整っていない場所に新たにネットワークを構築する場合も効率的にエリア構築が可能です。

用途

今回の展示では、AMBL社の白杖検知におけるAIモデルを使用しました。AMBL社はさまざまなAIモデルを提供しており、カスタマイズ性にも優れているため、さまざまな顧客の環境やニーズに柔軟に対応できます。

さらに、sXGPの通信を利用することで、キャリア回線が届きにくい山間部のような通信ネットワークが整備されていない不感地帯でもプライベートネットワークを構築することができ、AIによる検知システムを効率的に運用できます。
また例えばヒグマを検知したいといったお客様がいらっしゃる場合はAIモデルで検知対象となるヒグマの情報を学習させることにより、お客様が検知されたい物体を検知するソリューションをご提供することが可能ですが可能となり、AIによる検知システムを効果的に運用できます。ヒグマや野サルの検知といった通信インフラが整っていない場所でも、AMBL社のAIモデルを活用したシステムが実現できます。

導入効果

今回展示したソリューションで広範囲の監視が可能になることで、通信コストや人件費の削減を実現します。また無人での監視が可能になるため、安全性と生産性の向上が期待できます。
AIモデルの変更により、さまざまなニーズに柔軟に対応可能です。

sXGPを使ったEdge AIソリューション(人流カウント・侵入検知)

TOA社のAIカメラを用いた人流カウントと侵入検知のデモを行いました。sXGPの通信速度は最大3Mbpsと速くはありませんが、Edge側でデータを処理し、無線で送るため、限られた帯域でもAIを活用できます。

人流カウントと侵入検知システムのデモ概要図(sXGP + TOAカメラ)

デモ概要図

sXGP基地局とネットワークカメラの展示風景

特徴

撮影したエリア内の人物を検出します。ブラウザ上でエリアを分けて設定でき、カメラ全体や限定された範囲で人流検知・侵入検知が可能です。柔軟な条件設定やトリガ設定ができ、検出結果を指定のメールアドレスに送ることも可能です。

sXGPは、PHSの周波数帯である1.9GHz帯を使用したプライベートLTEの規格です。広いカバレッジ、免許不要、SIMカードによる高セキュリティといった特徴があり、さまざまな環境での導入が可能です。

用途

キャリア通信が使えない不感地帯でネットワークを構築し、AIによる人流解析や侵入検知を行うことが想定されます。ショッピングセンタなどの人流検知にも活用できますが、通信のない場所での使用が特に効果的です。

導入効果

エッジ側でAI処理を行うことによってsXGPの通信速度でもAIを実現できます。これによって不感地帯にsXGPのネットワークを構築し、人が行う作業をAIによって代替することにより人件費の削減・安全性・生産性の向上、取得したデータの管理・活用といった効果を得ることができます。



本ソリューションに関するお問合せは以下よりお問い合わせください。

そのほか、「準天頂衛星みちびき」を活用した車両管理ソリューション「docomap Trailer(GPSトラッカーR)」も展示しました。

「CEATEC 2024」とは?

「CEATEC」の概要は以下の通りです。

名称 CEATEC 2024
会期 2024年10月15日(火)~18日(金)
会場 幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
入場 無料(全来場者登録入場制)
主催 一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)

「CEATEC 2024」は、今年で25周年を迎え、経済発展と社会課題の解決を両立する「Society 5.0」の実現を目指し、あらゆる産業・業種の人と技術・情報が集い、「共創」によって未来を描くことを趣旨に、本年は「Innovation for All」をテーマに掲げていました。

CEATEC 2024の展示会場レイアウト図

レスターグループは、グループの総合力で社会課題の解決に取り組み、持続可能な社会の発展に貢献することを目指し「CEATEC2024」では、社会課題に対してエレクトロニクスやエネルギーの分野などにおいて、レジリエンスを備えた持続可能な社会を実装するためのトータルソリューションの展示として「パートナーズパーク」ゾーンに出展しました。

センシングやAIなど当社グループが強みとする技術を活用した人や車のリアルタイム検知・モニタリングによる省人化を行うデバイスソリューションで、人手不足や高齢化に起因する社会課題にアプローチし、太陽光発電や節電・省エネシステムなど、エネルギーを最大活用できる仕組みづくりを提案するエコソリューションを紹介しました。他にも、パートナー企業との共創で実現する配送ロボット、車両管理ソリューション、対話型キャラクターエージェント、高機能サーバーなど、人々の暮らしや産業の発展のため、各種展示しました。

CEATEC 2024での株式会社レスターの展示ブース

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