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AC701を用いた4CH_GTPサンプルデザインの作成と実機動作確認

AC701を用いた4CH_GTPサンプルデザインの作成と実機動作確認

皆さん、こんにちは。

本ブログでは、AMD社Artix-7の評価キットAC701 GTP Bank216用7 Series FPGAs Transceivers Wizardに合わせた設定方法や、サンプルデザインの修正方法、ONBOARD GTREFCLKの追加方法と実機の評価方法を紹介したいと思います。

TOOL
: Vivado™ Ver 2021.2
DEVICE
: AC701(Artix-7)

目次

サンプルデザインの作成

1. AC701のPROJECT作成

1-1.
Vivado™を起動し、Create Projectをクリックします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

1-2.
Nextをクリックします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

1-3.
Project nameを入力し、Nextをクリックします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

1-4.
このまま、Nextをクリックします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

1-5.
このまま、Nextをクリックします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

1-6.
このまま、Nextをクリックします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

1-7.
Boardsをクリックし、AC701を選択し、Nextをクリックします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

1-8.
Finishをクリックします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

1-9.
Tools→Settingsで必要に応じて言語の種類(VHDL、Verilog)を選択します。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2. IPを生成(設定)

2-1.
IP catalogから7 Series FPGAs Transceivers Wizardを開きます。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-2.
Component Nameを入力します、GT Selection sheetを以下のように設定します。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-3.
Line Rate, RefClk Selectionを以下のように設定します。
 
まず、下図のようにGTP_X0Y4だけUSED状態でTX Clock sourceをREFCLK0 Q0に設定します。
次にReference Clockを200MHzと選択します。
(必要に応じて変更は可能ですが、その場合はREFCLKの周波数を合わせる必要があります)

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-4.
上記2-3の設定をしてからGTP_X0Y5, GTP_X0Y6, GTP_X0Y7を使用するようにします。
PRBS pattern generator and checkerとVivado Lab Toolsを選択します。
 
2-3→2-4の順番で設定する必要があり、先にGTP_X0Y5, GTP_X0Y6, GTP_X0Y7をUseにすると、
REFCLKの変更ができなくなります。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-5.
Encoding and Clockingを必要に応じて設定します。
DRP/System Clock Frequencyを175MHzに設定します。
 
DRPを使用するときに、デザイン上にDRP CLKを生成することを推奨します。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-6.
Comma Alignment and Equalizationを設定します。
 
Defaultのままで構いません。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-7.
PCIEなど使わないので、Defaultのままにします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-8.
CB and CC Sequenceは、Defaultのままにします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-9.
Summaryで確認します。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-10.
設定完了後、OKをクリックします。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-11.
Generateをクリックします。
 
Vivado™の右上が以下のようになるので“Ready”となるまで待ちます。

(出典:Vivado™ ML Edition)

2-12.
生成されたIPを右クリックし、Open IP Example Designをクリックして、
EXAMPLEデザインが生成します。

(出典:Vivado™ ML Edition)

3. EXAMPLEデザインのカスタム(修正&機能追加)

(出典:Vivado™ ML Edition)

3-1.
EXAMPLEデザインのTOPファイルgtwizard_test_exdes.vを以下のように
PORT USER_GPIP_O, USER_GPIP_OBを追加します。
3-2.
EXAMPLEデザインのTOPファイルgtwizard_test_exdes.vを以下のように
OBUFDSを追加します。
3-3.
EXAMPLEデザインの制約ファイルgtwizard_test_exdes.xdcを以下のように変更します。
3-4.
Generate Bitstreamをクリックし、bitファイルを生成します。

4. 実機(AC701)動作確認

4-1.
Xilinx #AR54139を参考し、評価ボードAC701を出荷状態に設定します。
 
参考:Xilinx #AR54139
 
注意:
注意:#AR54139にあるコンフィギュレーションのモード スイッチ表に以下の記載がありますが、SW13-*は基板シルクよりSW1-*となります。
 
コンフィグレーションモードは、下記のJTAGコンフィグレーションモードに設定します。

SW13-3 = AC701 SW1-1 M2
SW13-4 = AC701 SW1-2 M1
SW13-5 = AC701 SW1-3 M0

左右にスクロールしてご覧ください
Switch   Setting
SW13-3 FPGA_M2 1
SW13-4 FPGA_M1 0
SW13-5 FPGA_M0 1
4-2.
AC701評価キットのPCIEエッジコネクターに接続治具を接続し、接続治具のREFCLKケーブルを
AC701のUSERR GPIO PとUSERR GPIO Nに接続します。
 
接続治具の仕様は下記LINKのLOOPBACKモジュールを参照、手元にないため、自作の簡易治具で
動作確認しました。
https://www.whizzsystems.com/loopback-card/
4-3.
AC701評価キットのUSB JTAGと電源を接続します。
4-4.
PCのデバイスマネージャーに以下のように認識されていることを確認します。
4-5.
Vivado™でEXAMPLEデザインを開いた状態でOpen Hardware Manager→Auto Connectを
クリックします。
4-6.
Program device→Programをクリックします。
4-7.
Program完了後、AC701のGPIO LED0が点灯し、GTPの送受信できていることを
確認ができます。
 
ST_LINK_UP(受信CHECKエラーなし)→ TRACK_DATA_OUT → GPIO LED0
 
下図のようにVivado™ ilaからもDATAが受信していることを確認することは可能です。

(出典:Vivado™ ML Edition)

おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回紹介した内容は一例となりますが、本工程でAC701のPCIEエッジ側のGTP通信ができました。

なお、本ブログで使用したEXAMPLEデザインにつきましては以下よりダウンロード可能です。

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