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FPGAの置換(Spartan®-6 FPGA ファミリ)第3回(置換時のSelectIO™移行注意点)

FPGAの置換(Spartan®-6 FPGA ファミリ)第3回(置換時のSelectIO™移行注意点)

世界的な半導体の供給不足等で設計開発に影響が出ています。
AMD ザイリンクス社でも、Spartan®-6 FPGA ファミリの入手が困難になっています。
FPGAの置換(Spartan®-6)の第3回では、置換時のSelectIO™移行注意点をお伝えします。

目次


それでは始めましょう。

SelectIO™のプリミティブ

I/Oプリミティブでは、利用できる様々なI/O規格があります。
基本的なプリミティブを以下の表に示します。
(Spartan®-6 FPGA ファミリ、 7シリーズ FPGAの共通)

シングルエンドI/O規格

シングルエンドI/O規格


入力バッファ(IBUF/IBUFG) 出力バッファ(OBUF)
入力バッファ(IBUF/IBUFG) 出力バッファ(OBUF)
トライステート出力バッファ(OBUFT) 入力/出力バッファ(IOBUF)
トライステート出力バッファ(OBUFT) 入力/出力バッファ(IOBUF)

※画像クリックで大きな画像が表示されます。


差動I/O規格

差動I/O規格


差動入力バッファ
(IBUFDSおよびIBUFGDS)
動出力を持つ差動入力バッファ
(IBUFDS_DIFFOUTおよびIBUFGDS_DIFFOUT)
差動入力バッファ(IBUFDSおよびIBUFGDS) 動出力を持つ差動入力バッファ(IBUFDS_DIFFOUTおよびIBUFGDS_DIFFOUT)
差動出力バッファ(OBUFDS) 差動トライステート出力バッファ
(OBUFTDS)
差動出力バッファ(OBUFDS) 差動トライステート出力バッファ(OBUFTDS)
差動入力/出力バッファ(IOBUFDS)
差動入力/出力バッファ(IOBUFDS)

※画像クリックで大きな画像が表示されます。


7シリーズのバンク構成

7シリーズでは、ハイパフォーマンス(HP)バンクとハイレンジ(HR)バンクがあります。
HPバンクは、最大1.8Vまでの高速メモリインタフェースを満たすように設計されています。

7シリーズのバンク構成

7シリーズのバンク構成

HRバンクは、最大3.3Vまでの幅広いIO規格をサポートするように設計されています。
Spartan®-7 FPGA、Artix®-7 FPGAには、上記で述べているHPバンクはありません。
HRバンクのみの構成となります。


SelectIO™の信号規格について

Spartan®-6 FPGAで使用できていたIO規格が7シリーズ または Artix® UltraScale+™ FPGA ファミリで使用できない場合があることに注意が必要です。
詳細は、各デバイスのデータシート参照ください。

以下にSpartan®-6と比較したIO規格の表を示します。

シングルエンドI/O
差動I/O


上記表より「LVDS_33」は、7シリーズ または、Artix® UltraScale+™ FPGA ファミリではサポートされていないことが分かります。
HRバンク、HDバンク、HPバンクいずれも、VCCO端子に3.3Vの給電はできません。


デザイン環境のインタフェースが必須で、使い方によっては基板の構成にも影響があります。ご注意ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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