【回路設計ヒント】MIGのピンスワップ
FPGAの端子配置をしても基板のパターン設計時に端子をスワップしたということは多々あるかと思います。本ブログでは、MIGでアサインしたメモリ端子のスワップの注意点を紹介します。
このブログは「FPGA設計ブログ一覧」の
基板設計・評価関連のひとつです。
目次
それでははじめましょう。
MIGのピンスワップのルール
MIGのピンスワップルールは以下のようになっています。
- (1)
- ピンは、それぞれのバイトグループ(データおよびアドレス/制御)内で自由に入れ替えることができますが、例外としてDQSペアはクロック兼用DQSペアに、CKはp/nペアに割り当てられる必要があります。
- (2)
- バイトグループ(データおよびアドレス/制御)は、互いに制限なく入れ替えることができます。
- (3)
- アドレス/制御バイトグループのピンは、それぞれのバイトグループ内で制限なく入れ替えることができます。
- (4)
- その他のピンの入れ替えは許可されていません。
バイトグループのルール
バイトグループとは、DQ8bitとDQSの組み合わせとなります。
(1)でいうところのバイトグループ内での自由な入れ替えは、下図のようになります。
このときに注意しなければいけないのは、DQSは移動できないということです。
(2)のバイトグループ同士の入れ替えも可能です。
ただし、下図のようなバイトグループ内の特定Bitを、別のバイトグループに置き換えることはできません。
(3)のアドレス/制御端子については自由に入れ替えることが可能ですが、1点だけCK端子は入れ替えることができません。
最終的に入れ替えた端子で再度コンパイルを実行して問題ないかを確認するようにしてください。
以上がMIGのピンスワップとなります。
ありがとうございました。
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参考資料
UG586:Zynq-7000 SoC and 7 Series Devices Memory Interface Solutions
Pin Swapping項